第十一話 ページ13
裕翔side
Aさんは優しい。
身寄りのない俺を引き留めて、この二か月嫌な顔一つせず養ってくれた。
それは俺にとって幸せな時間で、Aさんの嬉しそうな顔が見たくて、料理も勉強した。
元々何かを作るのは嫌いじゃ無かったから、上達は早かった。
「じゃ、行ってくるな」
「いってらっしゃい」
今日もAさんを送り出して、ふと息をつく。
最近、身体がだるい。
恐らくヒートが来ているものだと思う、多分。
身体が熱っぽくなって、一種の風邪みたいな感じになる。
まぁ、これはヒートの期間より全然マシな方で、本期間に入れば動くことさえ辛くなってくる。
αと番になるとこのヒートは収まるけど、俺にその日は来ないだろう。
「嗚呼、今日の夜ご飯の買い物行かなきゃ……」
重たい身体を動かして、買い物の準備をする。
何処かぼうっとするのを堪えながら、バッグに財布を突っ込んだ。
この中には、Aさんから食費として貰ったお金が入っている。
「薬は……、身体重くなるし眠たくなるからいいや。
今日は何がいいんだろう……。
Aさん、唐揚げとか好きかな……」
あの人のことを思って料理するのが楽しい。
「美味しい」って言われるのが嬉しい。
ずっと傍に居たいと思う。
この生活が永遠に続けばいいと。
でもきっと、この幸せには終わりが来る。
俺に飽きて、好きな番見つけて、そして俺の隣から居なくなる。
分かってるんだ、俺は。
分かってるけど、この幸せを少しでも長く感じていたいんだよ。
「……だから、少しくらい尽くさせてよ。
Aさん」
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空弥(プロフ) - 桜坂さん» わああああ、よきですよきですっ。電車でイチャイチャしてるところめっちゃ書きたいです……。ありがとうございます、更新ゆっくりですが、お付き合いいただけると嬉しいです (2018年11月10日 21時) (
レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
桜坂(プロフ) - 以前コメントさせて頂いたものです！デートの案なのですが遠出して海を見に行くなどもいいのではないでしょうか？電車の小話とかも出来ますし、それとこれからもゆっくり頑張ってください (2018年11月7日 19時) (レス) id: 96c3d36cf4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼紫(プロフ) - 希羽( ￣▽￣)さん» 18↑のほうに書いてます。オブラートに包んでないので(汗)18になってからまた読みに来てください！ (2018年9月9日 14時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
希羽( ￣▽￣) - 第17話の間の話って、18↑ですか？ (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0d606e3b63 (このIDを非表示/違反報告)
希羽( ￣▽￣) - もう最高ですぅぅぅ、、、。 私まだ18↑読めないんですよね、、、、。残念過ぎます、あと何年だろう。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0d606e3b63 (このIDを非表示/違反報告)
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