第二十三話 ページ25
「んー、そろそろ昼になるね、皆お昼持ってきてる？」
そうまふが切り出すが、もちろん私は持ってきていない。
次々に皆が返事をする中、一人黙り込んでいると、そらるさんが声を掛けてくれた。
「ごめん、まふの伝達不足。お昼持ってきてないでしょ」
「あ、はい」
「俺さっき多めにパン買ってきたから食べて」
「え、いいんですか？」
聞くと、そらるさんは話聞いてたの？と言ってくすりと笑った。
笑った顔もイケメンだなぁ…じゃなくて。ありがたく、そらるさんからパンを受け取ると、96ちゃんが私達を指さして叫んだ。
「あーっ！そらるん抜け駆け禁止ー！Aはわしのものー」
「抜け駆けってなんだよ…お昼渡しただけだろ…」
「はいはい！仲良くたべようね！」
天月さんが両手をパチンと叩いて仲裁に入り、皆が椅子に腰掛ける。
ここは元々、会議室だったから、机は円状になっている。
私が適当にまふの隣に座ると、まふが顔を明るくして、ようこそ！と言ってくれた。ようこそはちょっと違うような気がするけど。
「A、ここ、座っていい？」
「えっ……あ、うんいいよ！」
luzくんが急に私を呼び捨てで呼び、少し躊躇ってから、返事をした。
男の人に名前呼び捨てで呼ばれたの、何気に初めてなんだよな…
「ずるいー！Aの隣は譲らんー！！」
「もう、お昼くらい普通に食べようよ…」
「…Aがそう言うなら」
なんだろう、ヒラに対する私ってこんな感じなんだろうな、って思ったよ…
いつも迷惑かけてごめん、ヒラ！
「あ、うらさんの弁当美味そー！ひと口頂戴！！」
「んおっ！おい、坂田！俺の卵焼き！」
「ほんまや、うらたんのお弁当めっちゃ美味しそう」
「今日は兄貴が何かご機嫌でさ、作ってくれたんだよ」
「うらたさん、お兄さんいるんですか？」
ちょっと意外だ。うらたさん、頼りになる長男って感じなのに。
聞くと、うらたさんは少し照れ臭そうに、たまにはいいとこあんだよな、と言った。
いいなぁ、私も兄弟欲しかったなぁ、なんて呟くと、まふがとんでもないことを言い出した。
「何言ってんの、キヨがいるじゃん」
「え、何何、Aちゃん、キヨさんと同棲でもしてんの？」
志麻さんが少し食い気味に聞いてくる。いやいや、そんなことしたら私イライラが止まんなくなるわ。
そんな訳ない、と志麻さんに言うと、今のまふくんの言葉めっちゃ気になるんやけど、と言う。
それはマジで勘弁してくれ…
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お茶丸。(プロフ) - しい。さん» ご指摘ありがとうございます！すみません、不覚でした…ご指摘のあった部分だけ修正しておきましたので、確認おねがいしますm(_ _)m (2018年10月24日 19時) (
レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
しい。 - コメント失礼します。指摘なんですが、天月さん公式マーク入ってないのでそこは注意して下さい、ふと気になりました。 (2018年10月23日 22時) (レス) id: 3e3e1564a7 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！！なかなか厄介になってきますので頑張って着いてきて貰いたいです(；´∀｀)そんな風に言って貰えると嬉しいです、頑張ります｡ﾟ(ﾟ´▽`ﾟ)ﾟ｡ (2017年12月10日 12時) (レス) id: 9a94446a1d (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - すごく面白いです！キヨさんと夢主ちゃんの親御さんにはどんな関係が…(・Д・) 続き楽しみです！頑張って下さい！ (2017年12月9日 13時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - Limさん» コメントありがとうございます！！そうなんですよね。私自身、関西地方の者なのですが、志麻さんとセンラさんの口調の違いが難しくてですね…御指摘ありがとうございます、その事も念頭に置きながら、今後更新していこうと思います(´･ω･｀) (2017年12月4日 7時) (レス) id: 1dccf2b581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶丸。 | 作成日時：2017年9月3日 21時
