ピクニック気分 ページ38
「良かった〜///ちゃんと生えててくれた」
さとし君が葉を一枚取って、大事そうにその葉を胸に抱える
あー、俺はその葉になりたい←？
「あー、ユキノシタか」
(時期は気にしないで下さい)
領君が水筒のお茶を怪に手渡しながら、花の名を呟く
怪君はそれを受け取りながらも、未だ不機嫌そう
・・あそこには、未だ近付かないでおこう
「さとし君？」
さっきまで一枚の葉を大事そうにしてた
さとし君が、ブチブチとユキノシタの葉をちぎり出す
「おひたしにして食べるの///」
そう言って可愛く笑うから
バフン！///ってお日様の下
さとし君にぎゅって抱き着く
「や！///」
俺の腕から、言葉と同時に逃げ出して「きゃ〜///」
って逃げる先は二人が座る場所
さとし君が、近い所に座ってた怪君をよじ登る
「怪君、しょう君捕まえて！」
怪君の肩に迄登ったさとし君が、怖ろしい事を
満面の笑みで叫ぶ
「・・・仰せのままに」
ゆらりと立ち上がって、ニタリと笑う怪君
俺はムンクの叫びをしてから、慌てて領君を登って臨戦態勢
「領君、助けて！！」
出た言葉はそれだったけど///
領君はふふ//って笑って、俺を肩に乗せてくれて
立ち上がり自身の弟と相対時する
「何？俺に刃向かうの？」
領君の言葉に、兄さん大好き怪君が少し傷付いた顔をする
「怪！？ちがっ、冗談だから！！」
弟大好き領君が、慌てて怪君の手を取ろうと動いた瞬間
「ふぎゃあぁぁーーっ！！」
ぐわしっ！って掴まれた俺は怪君の手の中
「私の勝ち」
楽しそうに笑って領君にそう言って、
「やっと捕まえた」
嬉しそうに、掌に乗る俺にそう言った
怪君から、ふわりと暖かな色が舞い上がる
・・・本気で怒ってたのに
優しい色
「危ない物は片付ける、それでいい？」
それはお部屋に入っても良いよ
って事？
器用だけど、不器用な怪君
「・・・約束やぶってごめんなさい」
だから素直に言葉が出る
俺達に何かあったら、それが怪君の部屋の中で見た分厚そうな頑丈なナニカの正体で
それでも入って来ちゃった俺に、本気で怒って、
逃げた俺を許してくれる
眼鏡をクイって直す振りして、照れた顔を誤魔化して
どうせなら眼鏡を取って下さいと、俺は思いつつ
「さとし、ヨモギも生えてるよ？」
「おいで」って領君が、怪君の肩にいるさとし君に手を広げて
久しぶりのお外はポカポカで、幸せで
人間は怖いものだと、俺は忘れていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 347人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゅーくろー(プロフ) - ありがとうございます！幸せもらいました。来年もお暇な時に書いていただけたら嬉しいです。良いお年を！ (2019年12月31日 11時) (
レス) id: 26990fcaa5 (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - じゅーくろーさん» 沢山のコメント有難うございます。なので、1ページだけだけど、追加してみました笑さて、今日中にサンタさんは届けられるのか？頑張れサンタさん！！ (2019年12月25日 10時) (レス) id: 17862cad9e (このIDを非表示/違反報告)
じゅーくろー(プロフ) - こんにちは。初めて読ませていただきました。泣けました。これからシリーズ読ませていただきます。かわいいピュアな小人のやまに癒やされました (2019年12月15日 13時) (レス) id: 26990fcaa5 (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - masaoさん» 今晩わー。終わっちゃいました。とてつもなく寂しいです。でも和とまー君がきっと、最後まで支えていてくれる。そう信じて。じゃないと、のんびりさんと、うっかりさんコンビだから笑コメ有難うございました。 (2019年10月28日 22時) (レス) id: 17862cad9e (このIDを非表示/違反報告)
masao(プロフ) - かおるさん、こんばんは。私はこの小人さんのお話が大好きで、いつも更新があると楽しく拝読していました。嫉妬メラメラの今の宿主の２人に笑いました。小人の２人とその宿主の２人の素敵なお話、ありがとうございました。 (2019年10月28日 20時) (レス) id: 7a74d9ef4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かおる | 作成日時：2019年2月3日 0時
