森の奥のお家

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照｢よし！ほんなら俺ら帰るわ｣

淳｢えっ…｣

途端に寂しそうな顔をする淳太くん
2人はそれに気付いています

濱｢もぉ、そんな顔せぇへんの！また来るやん！｣

照｢せやで！あっ！そうや｣

照史くんは、首にかかっていた物をとり淳太くんに差し出しました

淳｢笛？｣

それは金属で出来た、細い笛のようなものでした

照｢そう！困った時は、それ吹いてみて？｣

濱｢それ吹いてくれたら、俺ら駆けつけるから｣

キラキラ光る小さな笛
淳太くんは、ぎゅっと握り締めました

淳｢ありがとう！絶対大事にする！｣

ニコッと微笑んだ淳太くん、それはそれは美しく、崇裕くんと照史くんの顔が真っ赤になるのは仕方ありません

濱照｢｢ほな、またな｣｣

淳｢うん！また遊びに来てね｣

濱｢今度仲間も連れてくるわ｣

照｢多分仲良くなれると思うから｣

そう言うと2人は森の奥へと姿を消しました
姿が見えなくなるまで見送った淳太くん

淳｢家なんてあったかなぁ｣

この森には、この家しかないはずなのです
銀色の笛を眺めながら、次に会えたらちゃんと聞こうと決めました

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