I wish to be your only one … L.O.V.E

Precious Lover … ２ ページ3

緩い微睡みの中、太輔からのイタズラ心全開のキスを項に感じながら目を開ける

何年経っても、太輔とのふれ愛はオレの深い部分を温かく包み込み、満ち足りたひと時を感じさせてくれる

寝返りを打ち、太輔の方に体を向けると、大きな手が頬を包んでくれた、目を開けると愛おしさを伝えてくる瞳がオレを見つめてくれる

擽ったさを覚える程の、甘さを含んだ視線…
指先で太輔の頬を撫でると、優しい笑顔を浮かべてくれた

「来年からはアメリカの本社へ行くことが増えてくると思う…今よりは一緒にいられる時間が少なくなると思うけど、ゴメンな」

クロフォード会長からの全面的な信頼を得てる太輔…今回の最年少での役員昇格人事は、太輔の持つスペックの高さを社内外に知らしめていた

クロフォード会長の希望で、アメリカ本社の上席も兼ねるコトになったらしく年明けからはアメリカへの出張が増えるのは確実らしかった

「そんなのいいよ、お前の実力が認められた証だろ？オレのことなんか気にしなくていいから、思う存分やればいい…」
「そう言ってくれるの、凄く有難いよ…これは宏光がいてくれたからこそ取れたポジションだ、傍で支えてくれたこと感謝してる」

「何言ってる、オレはなんもしてないよ…お前ホントに頑張ってた…それが認められて、オレも嬉しい…」

オレと違ってオンオフの切り替えがカンペキな太輔…
ウチに仕事を持って帰ることはほとんど無い、けどその分オフィスでの繁忙は凄まじいんだろうと思う

大きな契約を次々と締結させていた太輔…時々…ソファに疲れた表情してカラダを預けてる太輔を見ていた

なのにオレと目が合うと、心配させないようにだろう、…フワリと微笑んでくれる

「ムリすんな…」って言うと「ひろの笑顔がオレの栄養剤だ、…笑ってよ、…宏光いてくれたらどんなコトもへっちゃら」って優しく抱き締めてくれる

「めっちゃエネルギーチャージできる…サンキュ…」
オレの肩に顔を乗せ、そんな呟きを零す…

こんな風にオレにだけ見せる甘えた表情が、太輔への愛しさを募らせてくれる

柔らかくて少しクセのある髪を撫でながら、オレは今ココにある小さな小さな幸せを噛み締めていた


「オレでいいなら、なんぼでも…」
「ひろじゃなきゃ…オレを満たすのムリ…」

言葉と温もりで伝えてくれる太輔の愛は、同じだけオレの心を満たしてくれる




ずっとこのまま…


何もいらない…
この人さえ傍にいてくれたなら…




傍に、いられるなら…────

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