RHAPSODY:22 ページ36
「え、何ですか?」
いきなり手を掴まれて、一体この人が何をしたいのかも分からず、ただ目の前の人の顔を見ることしか出来なくて…、横尾さんは目線を下に向け、掴んだ僕の手を見ていた
バングル…見てる?
「はい、お釣り」
ニコッと笑ってあっさりと手のひらに置かれる数枚の紙幣と硬貨…
そして、解放される僕の左手
「あ、はあ…どうも…」
疑問符が頭の中を駆け巡る…
何なんだ、この人…なんか調子狂うな
僕を見る横尾さんの表情は、さっきよりも一層親しげなモノに変わっていて、今日が初対面の僕としてはどういうリアクション取ればいいのかわからなくなる
「…絶対また来いよ、待ってるからな」
って…まるでずっと前からの知り合いの様に誘ってくるんだけど、その真意もよく分からない…
だから、「はい…」としか言えなくて…目線も逸らし気味になってしまう
2人だけとか気まずいな…と思ってるとバーン!とドアが結構な音を立てて!千賀が飛び込んできた
僕達の視線が一斉にソッチに向く
「専務、車来ましたよっ!」
「おまッ、ウチの店壊す気かッ!?」
「あ、ゴメン!ワッター、専務ッ早く乗ってくださいって!」
千賀を始め3人の意識は、既に松永の激怒っぷりに集中してる様だった、急き立てるように僕を手招きする
「わかった、あの…ごちそうさまでした」
「ああ、気をつけてな…てかオマエさ、相変わらず恋愛偏差値低めなんだな」
「え?」
「専務っ!もうお喋りいいですからッ!早く早く!」
「ちょ、オマエ達なに?」
腕掴まれて引き摺られる様に外に連れ出され、そのまま後部座席に突っ込まれた
酔ってるからか、千賀まで手加減が無い
「宮田早く出せよっ!松永さんにドヤされるぅ!」
「ラジャりました!」
そのまま走り出す車…
振り返った先にあった店は、直ぐに見えなくなっていく…
人懐こいその笑顔が、無いはずの僕の記憶を連れてきてくれるように思えたのは、どうしてなんだろう…
《…間違いない…あの左手のキズ……でもどうして…?…アイツは今《誰》なんだ……?》
ミツは、知ってるのか……?
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» と思っております!予定通り移行になりました!宜しければ続き覗いてみて下さればと思います!コメ大感謝です! (2017年3月11日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは!いつもコメありがとうございます!はい、かなり無理やり感ありますが、戻しちゃいましたw、ユリ姉さんのネタバレからまた色々ハプニングが起こります、元カノがちょっと…でも主要人物は《みんないい子だよ!》がテッパンなので、なんとかなるのでは (2017年3月11日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - keiさん» ホントにゴメンなさい!ココから辻褄合わせのネタバレ展開になりますw、そしてそして元カノが何やら…宜しければ続き覗いてみて下さいね!コメ大感謝です! (2017年3月11日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - keiさん» こんにちは!こちらこそ初めまして!ウチの藤北ちゃん気に入って下さってホントに嬉しいです、ありがとうございます!はい、ちょっとアッサリ記憶戻しすぎたかなぁと思っていますが、こうでもしないと次の展開に行けないのでもしか《??》になられてたら (2017年3月11日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - こんにちは。太輔君の記憶が戻りましたね。事故の真相や、菜月さんとの事等 解決しなければいけない事が多いので、大変だと思いますが ハピエになるために必要ですし、これからどうなっていくのか楽しみです。 (2017年3月11日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年2月25日 13時