Re:91 ページ45
「ずっと独りぼっちだったキタミツの家族になりたいって願い続けて、やっとホントの家族になれたんだ…傍に太輔がいるからこそ、キタミツ色んなコト頑張れてんだと思うよ」
「そうなのかな…」
「まあでも、倒れるまで頑張っちゃうのがキタミツらしいけどな、ホント健気というかいじらしいと言うか……あ、ゴメンな、話に割り込んで!葉山くん、オススメ置いとくから足りなかったら言えよ!腹いっぱい食ってけ!」
横尾さんは、藤ヶ谷さんとオレにそれぞれ笑いかけてキッチンに戻って行った
テーブルの上には、結構な量の料理が並んでる、盛り付けもスゴくキレイで自然と口許が緩むのが自分でも分かった
「ほら、いっぱい食えよ!」
「あざーす」
お腹も空いてたし、何よりどの料理もめちゃくちゃ美味い!オレはソコからは食べるコトに集中した
藤ヶ谷さんは、終始ニコニコしながらオレを見てた、…ふと、笑い方がチーフと似てんなって思った
一通り食べ尽くして空になった皿をスタッフさんが片付けてくれる、入れ替わりにカップケーキと甘いフレーバーのコーヒーが運ばれてきた
赤とピンクのアイシングのかかったハート型と星型がセットのカップケーキ
「コチラはオーナーからです!」
お辞儀して下がると、藤ヶ谷さんがケーキ見てクスッと笑った
「わ、なんか可愛いケーキですね」
「このケーキさ、名前《FUJI☆KITA》って言うんだよ」
「《FUJI☆KITA》?」
「うん、オレと宏光の名字から一文字ずつ取ってんの、最初はオレ達が家族になった記念に渉が作って店の商品にしてくれたんだ、…フフ、籍入れたからバージョンアップしたんだよな」
楽しそうに微笑み、オーナーさんにちょっと合図みたいに手を上げると、キッチンの奥からカッコいいウインクが飛んできた
「…籍入れるって、スゴイですね」
「そうか?」
「だって同性同士なんて、…より難しいコトが多い…」
付き合うだけなら、互いの想いだけでいいと思う、だけど…
オレの疑問を藤ヶ谷さんは分かってるみたいだった
「…そうだよな…、でもオレ、アイツにホントの家族を作ってやりたかったんだ、誰にも隠さなくていい、何があってもお互いの一番でいられる位置に宏光を置いてやりたかった…子どもの頃の宏光には家族と呼べる人が一人もいなかったから…」
「一人も…?」
問い返したオレに、藤ヶ谷さんは小さく頷いて、ホンの少し寂しそうな笑顔を浮かべた
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» 何かソレに絡んだお話upしたいと思います!宜しければまた他作にも遊びに来てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは!コメありがとうございます!璃久の運命の人、どこにいるのでしょうw太輔ダンナが唯一恋敵と認めたので、まあまあいいヤツだと思いますww今は北海道で野外舞台を作ってる設定なんですwそう言えばホワイトデー間もなくですねw《雪華》がオールupしたら (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» お話をお届け出来ればと思っております!宜しければ、また他作も覗いて見てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、何とか…無理くり終わらせましたw呆気ないわァとポチりながら思ってしまいましたが、ちょこっとでも楽しんでくださってれば嬉しいです、反省点抱えてのupとなりました、またこの夫婦にオファー依頼があればちゃんとした (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 終わってしまいましたね。 葉山くんが運命の人に逢えたら良かったのですが、 ホワイトデーもあるので、ちょっと期待はしてますが。(。-_-。) (2017年2月24日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年2月12日 13時