Re:83 ページ37
「太輔、…今日…どうかしたのか?」
行為の後の幸せな…そして緩く流れていく時間…
オレに腕枕され、宏光は表情に気怠さを残しながら自分を見つめてるオレの頬に手を添え、そう聞いてきた
見つめ返す水分を含んだ瞳がキレイで、いつも以上にオレの胸を震わせる…
愛しさが、また募る…
汗で張り付いた前髪を流す様にかき揚げ、頬の髪を耳に掛けてやりながら、ちゅるんとした可愛いオデコにそっとキスを落とした
「ん?どして?」
「なんか、いつもと違ってたから…」
「そうか?…ゴメンな、ムチャさせた?」
いつもよりキツめに抱き尽くしたのは自覚があった
貫かれ突き上げる感覚に、とめどなく切ない吐息と鳴き声を響かせる宏光…互いから流れ落ちる汗と迸る白い蜜を拭うことすらせず、オレ達は激しく求め合い何度も繋がりあった
この肌も温もりも、汗の一粒までがオレを虜にする……絶対に離さない……
誰にも、やらない…
刻みつけるようにキメ細やかな肌に唇を滑らせ《藤ヶ谷宏光》を示すシルシをくまなく付けていった
「太輔…っ!…アッ…ん……ダメ……ッ」
「…ッ、ダメは、要らない……もっと…がいい…言って…っ」
「…あン、…ンもっと……っ、ハア…太輔、…アいっぱい…ン欲し…い…」
「…そう、いい子…」
愛して、鳴かせて、限界までオレを求めさせる…
いつもならそのまま堕ちていく宏光だけど、今日は最後まで意識を保っていた
きっと、オレの中に《違和感》を感じたんだろう、無意識の鋭さに苦笑いが浮かぶ
しんどかっただろうな…
オレの気持ちに寄り添い、全部を受け入れてくれる宏光…
ふわもこ毛布の中で宏光の腰に手を添えそっと撫で擦ると、嬉しそうにニコッと笑った
「ホントにゴメンな…」
「ううん、…そんなコト無い、でもそうされんのスゴく気持ちい…」
「なら寝るまでこうしてて上げる…おやすみ…」
啄むキスを何度か繰り返すと、「おやすみ…」って小さく欠伸をして、ちゅん…ってオレにくっ付いて目を閉じた
聞こえて来るスヤスヤした寝息は、オレには極上の幸せの音…
100年先も同じこの音を聞いていたいと願う…
宏光…
オレだけの…たった一つのタカラモノ…
ザワついたオレの心は、目の前の可愛い寝顔が鎮めてくれる…
マリッジリングにキスをして、オレも目を閉じた…
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» 何かソレに絡んだお話upしたいと思います!宜しければまた他作にも遊びに来てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは!コメありがとうございます!璃久の運命の人、どこにいるのでしょうw太輔ダンナが唯一恋敵と認めたので、まあまあいいヤツだと思いますww今は北海道で野外舞台を作ってる設定なんですwそう言えばホワイトデー間もなくですねw《雪華》がオールupしたら (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» お話をお届け出来ればと思っております!宜しければ、また他作も覗いて見てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、何とか…無理くり終わらせましたw呆気ないわァとポチりながら思ってしまいましたが、ちょこっとでも楽しんでくださってれば嬉しいです、反省点抱えてのupとなりました、またこの夫婦にオファー依頼があればちゃんとした (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 終わってしまいましたね。 葉山くんが運命の人に逢えたら良かったのですが、 ホワイトデーもあるので、ちょっと期待はしてますが。(。-_-。) (2017年2月24日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年2月12日 13時