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Re:52 ページ4

「そうですか、ではコレで進めます」
「うん頼む…オレも明日には全部出来るから園長先生に見てもらおうな」
「はい、お願いします」

ちょっとだけアタマ下げて部屋を出ていこうとした時

「あ、葉山あのさ…」
って呼ばれて振り向いたオレの目に、立ち上がりかけたチーフのカラダが、一瞬ユラ…と揺れたように見えた

「ちょ、チーフッッッ!」
今のが錯覚じゃ無いことが、オレに凭れるように倒れてきたコトでハッキリした

「チーフ、チーフって!」
「悪ぃ…ちょっと……フラついただけ…」
「何言ってんですかッ!チーフッ!」

それきりチーフはオレに体重預けたまま、目を閉じてしまった


「チーフどうですか?」
「少し疲れが溜まってて過労らしい…頭打ってるわけでもないから大丈夫ようだ…」

一応仮眠室みたいな部屋で眠ってるチーフ

出てきた医者が所長に

「じゃオヤジ、宏光頼むわ、太輔呼んでやれよ」
「すまないな智久…そうするよ」

て謎の会話交わして帰っていった、ライダース着てバイクで来る医者って…この人ナニ?

訝しげなオレに、所長は「私の息子で宏光の兄だ」と言った、あーなるほど…

「葉山くん、すまなかったね…宏光は今日は帰らせるよ」
「なら、オレ家まで送っていきます、一人じゃ帰せないから…」
って言うと、所長の顔に笑みが浮かんだ

「大丈夫だ、もうすぐ宏光の特効薬が来るよ」
「特効薬?」
「愛情と言う万能薬かな……ほらね」

フロアを抜け、慌てふためいた様子で入ってきたのは藤ヶ谷さんだった

「申し訳ありませんお義父さん、遅くなりました」

「太輔くん、コチラこそ忙しいところすまないね、フフ、思ったより早い到着だよ、仕事は大丈夫かい?」

「はい、とりあえず支障がない程度には仕上げてきました、…あの、それで宏光は?」
「奥の部屋で休んでるよ、色々重なったのでね…少し気落ちしてるようだ…」
「そうですか…気にはなっていたんですが聞いても言わないだろうと様子を見ていました」

その一言がオレの導火線に火をつけた

「は?…アンタさ、チーフが元気ないの知ってて放ったらかししてたのかよ!信じらんねぇ、何なんだよソレッ!」

ぶちまけたオレの怒りを目の前の藤ヶ谷太輔は、何を言うでもなく平然と受け止めていた、その妙に余裕のある態度が益々オレをエスカレートさせていく


「アンタそれでもチーフの家族かよっ!悩んでるチーフ見て放置とかマジありえねぇ、大事にできないならオレにあの人くれよッッ!!」

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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» 何かソレに絡んだお話upしたいと思います!宜しければまた他作にも遊びに来てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは!コメありがとうございます!璃久の運命の人、どこにいるのでしょうw太輔ダンナが唯一恋敵と認めたので、まあまあいいヤツだと思いますww今は北海道で野外舞台を作ってる設定なんですwそう言えばホワイトデー間もなくですねw《雪華》がオールupしたら (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» お話をお届け出来ればと思っております!宜しければ、また他作も覗いて見てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、何とか…無理くり終わらせましたw呆気ないわァとポチりながら思ってしまいましたが、ちょこっとでも楽しんでくださってれば嬉しいです、反省点抱えてのupとなりました、またこの夫婦にオファー依頼があればちゃんとした (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 終わってしまいましたね。 葉山くんが運命の人に逢えたら良かったのですが、 ホワイトデーもあるので、ちょっと期待はしてますが。(。-_-。) (2017年2月24日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年2月12日 13時

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