Re:74 ページ28
どうして行かせたりしたんだ…
アンタはこの人が心配じゃないのか?
傍にいたら、殴り飛ばしてしまうかもしれないと思うほどだった
「…昨日が最後のチャンスだった、あのタイミングで行かなかったら、きっともう社長にも棟梁にも会わせて貰えなかったと思う…フフ、軍神Marsが背中を押してくれたお陰かな…」
「軍神…Mars?」
「知らないかw?…戦いの神…は、だいぶ大袈裟かもだけど、まあ自分に勝利をもたらす存在のコトかな…」
それが誰を意味してるのかなんて聞くほど、オレもバカじゃない
チーフの静かな笑みが、言葉以上の幸せを伝えていた
そんな顔、見せないでくれ…
胸が締め付けられるように痛くなる…
「…確かに結果が全てなのかも知れませんが、…これ以上ムチャして自分を傷付けるようなコト、しないで下さい、約束ですよ!」
「クス…そうだな、気をつけるよ…なぁ葉山さ、なんかオレの家族みたいだな!オレ一人っ子だから弟とかいたらいいなぁって思ってた…オマエ弟だったら楽しかったかもな、《葉山》より《璃久》のが呼びやすいからソッチにしよかな…、なぁ璃久?」
不意に呼ばれた《璃久》呼び…
なんてコトない会話が、《璃久》と呼ばれたコトで《特別仕様》に変わって行く…
笑ってるチーフ…
そして、その笑顔を独り占めしたいと願ってしまうサイテーなオレ…
「ナニ言ってんスか!そんな毎朝めり込む兄ちゃんなんか、コッチからお断りです!」
「げ、ひどぉ」
おどけた様に肩を竦めるチーフ…
弟なんかじゃない…
そんな立ち位置にオレを置かないでくれ
オレが欲しいのは…
無意識に隠した気持ちを訴えるような表情になっていたんだろう…
「璃久…?」
「チーフ、ちょこっとコッチ見てもらえますか?」
その声にお互いがハッと我に返る
オレとチーフの間の一瞬止まった空気が、再び流れはじめた
「呼ばれてますよ、…チビ兄貴?」
「…るっせ!も、マジ可愛くねぇし…」
それほど怒ってるワケでもなく、ぷぅ…てほっぺ膨らませて呼ばれた方に行く
距離が離れたコトで、ホッとしてる自分がいた
わざと茶化して誤魔化す…じゃないと全てを悟られてしまいそうで…
アナタの幸せを…この手で壊したくなるから…
チーフ…
オレを見て…
アナタが………好きです────
464人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» 何かソレに絡んだお話upしたいと思います!宜しければまた他作にも遊びに来てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは!コメありがとうございます!璃久の運命の人、どこにいるのでしょうw太輔ダンナが唯一恋敵と認めたので、まあまあいいヤツだと思いますww今は北海道で野外舞台を作ってる設定なんですwそう言えばホワイトデー間もなくですねw《雪華》がオールupしたら (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» お話をお届け出来ればと思っております!宜しければ、また他作も覗いて見てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、何とか…無理くり終わらせましたw呆気ないわァとポチりながら思ってしまいましたが、ちょこっとでも楽しんでくださってれば嬉しいです、反省点抱えてのupとなりました、またこの夫婦にオファー依頼があればちゃんとした (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 終わってしまいましたね。 葉山くんが運命の人に逢えたら良かったのですが、 ホワイトデーもあるので、ちょっと期待はしてますが。(。-_-。) (2017年2月24日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年2月12日 13時