I wish to be your only one … Re:turn ２

Re:６６ ページ19

｢ほどほど…って、なぁ…｣

ゴロン…とベッドに寝っ転がって、新たな心配のタネになりそうな長瀬棟梁なる人物への対処をどうしようかと思案してると、ドアが開いてタオルで髪の毛拭きながら宏光が入ってきた

おソロのフワモコ上着…うん、安定の可愛さ♥
ココのとこ二人とも忙しくて、マトモに宏光見たのが久々…ゴシゴシ髪拭いてるの眺めてると、めっちゃイヤそうな顔してオレを見てきた

｢なんだよ、気色悪ぃ…｣
｢ひっど…ダンナに向かって気色悪ぃは無いでしょ｣
｢ダンナじゃねぇし！｣
｢ん、アレ？今日はヨメでいいって言ったのダレでしたっけ？｣
って言うと、ッ…って言葉に詰まっておりますｗｗ
タオルドライも終わったみたいで、下の階の洗面所で髪を乾かすのが寒いのと、使う時間が被ると面倒だからって理由で寝室に大きめの鏡を設置したオレ達、宏光をその前に座らせて収納ボックスからドライヤーを取り出した

｢ほら、髪乾かしてやるよ｣
｢うん、…じゃ頼む｣

猫っ毛サラサラの宏光…ちゃんと乾かさないと朝とんでもないコトになってる…けどコイツこの辺けっこうズボラでいっつもテキトー半乾きだしキューティクルが禿げると手触りも悪くなるから、出来る時はオレが乾かしてやっていた

フワリ…と鼻を擽るコンディショナーの香り…オレの好みを知ってるから、いつも同じもの揃えてくれる…ボディソープも…

指通りのいい髪の感触を楽しむ様に乾かしてると、宏光がうつらうつらし始めた

疲れてんだろうな…この所まともに寝てなかった気がするし…今日はムリかな…なんて思ってたらドライヤーのスイッチ切った時、パチリと目を開けた

｢終わったよ…今日もキレイに乾いたから明日楽だと思うよ……もう寝ろよ、疲れただろ｣
ドライヤー片付けながらそう言うと、オレのフワモコ上着がキュって握られた

｢どした？｣

なんか上目遣いでオレの方を見ながら、そっと手を伸ばしてアタマに触れてきた…

｢なに宏光…オレなんかアタマ付いてる？｣

聞いても何も言わないくて…そのうち唇がへの字に曲がってきた、不貞腐れてる…ような…

なにオレ？なんか地雷踏んだ？
アタマに手をやっても、何も無くて…

｢えっと…｣


｢…耳は？｣
｢は、耳？｣

イミフ…一体何のナゾナゾだよ

｢…オマエのとんがった耳と牙、どこいったんだよッ！｣
｢…とんがった耳と…牙……？、あ！｣


謎々の答え
そうか……フワモコな…


《これ着るともれなく耳と牙生えてくるし…》

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