I wish to be your only one … Re:turn ２

Re:６４ ページ17

ウォークインで明日着るスーツの準備してると、デスクの上のオレのスマホが鳴った

取り上げて名前見ると《堂本光一》さん…
オレ宛とか珍しいな、と思いつつタップすると久々の声がした

｢あ、太輔くん？久しぶり、こんばんは｣
｢こんばんは、どうしました？オレ宛とか珍しくないですか？｣

そう言うと、クスクス笑いが聞こえてきた

｢だよな、北山に掛けたら出ないしさ、どうしてんのか太輔くんに聞いてみようと思って｣
｢ああ、そゆこと…ひろ今フロ入ってますよ、スマホ多分バッグに入れっぱです｣
｢そっか、ウチにいるなら良かった…まさか事務所にいるんじゃないよなと思って……あ、聞いたよ、城島工務店の件、丸く収まって良かったな｣

やっぱりその件か…堂本さんも心配してくれてたんだな…

｢はい、どうにか相手の方も契約続行してくれるらしくて、宏光もようやく笑顔を見せてくれました｣
｢オレのトコに、長瀬さん…棟梁なんだけど連絡来たよ、めちゃめちゃ可愛いオトコマエが来たってな｣
｢ﾌﾟｯ、なんすかソレ？｣

ヘンテコな表現に思わず吹き出すと、堂本さんもケラケラ笑い出した

｢さあ、言葉通りじゃないの？けど、北山のコト褒めてたわ、三人に真っ向勝負挑んできた時の言葉も気持ちも、ホントによく伝わってきたって…自分達が大切にしてる仕事への想いを同じ目線で考えてるヤツだって、良くやったよ北山｣

｢そうなんですか、…なら、良かった…｣

ひろが褒められるのは、何だか自分が褒められるより嬉しい…よく頑張ってたもんな…

｢アイツさ、白いタオル持って帰ってこなかったか？｣
｢タオル？…ああ、棟梁が首に巻いてくれたって言ってました、なんかあるんですか？｣
｢大有りだ！、あの長瀬さんて人な、ホントに気にいった人物にしかタオル渡さないんだ、オレですら直接貰ったのけっこう後だったし、…すげぇな北山、オレを超えたか？｣

そう言ってまた楽しそうな笑い声が聞こえる
堂本さんも、ヒロの行動と結果に満足してくれてる様だった、ツラい想いもたくさんしたんだろうけど、結果はちゃんと付いてきた…ソレはひろ自身が掴んだ未来へのカギだ…宏光は、きっとココからまた先へ進む…光の差す未来…オレ達の夢の原点…

｢太輔くん…｣
｢なんですか？｣

｢これからもきっと、北山には今回以上にツラいコトが待ってると思う…チーフという立場上、彼は自分以外の多くのコトを背負わなきゃならなくなる…ソレは絶対に放り出せない重い荷物だ｣

Re:６５→←GAYASAKURAです。。感謝感激ぱにたん！

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