Re:62 ページ14
「その《匠》が、オレ達ってコト?」
オレの話を黙って聞いていた城島社長が聞いてきた
「そうです、城島工務店さんの《匠》には類希な力があります、材木の声を聞き、設計図の向こう側にある依頼人の想いを瞬時に読み取る感覚…平面から立体に置き換える時の微妙な歪みを理解する能力、ソレは本当にこの仕事を愛してないと出来ない技だと所長も堂本さんも言ってました、…オレなんか足元にも及ばない位の方だと思ってます、だからこそ城島工務店とこれからもお仕事一緒にさせて頂きたいんです、城島工務店さんの心意気や情熱をオレも近くで感じて勉強したい…っ、二度と今回の様な不手際は起こしません、約束します!お願いします!どうかこれからもウチとの契約続行をして下さい!」
頭を下げ最後の返事を待った…
伝えたいことは全部伝えた…これで分かってもらえなければ、全責任を取る…もう二度と設計は…
風の音と自分の心臓の音だけが、オレの感覚に入ってくるリアルだった…
「アンタさみぃだろ…」
誰かの声がして、フワリと首に白いタオルが掛けられた
驚いて顔を上げると、長瀬さんが頭に巻いてたタオルをオレの首に巻いてニットの襟に突っ込んでくれた
「やるよそのタオル」
「え?」
「ウチさ、契約したら相手にウチのロゴ入ったタオル配ンのが慣例なの、タオルって毎日使うからな、まあオレらを身近に感じてくださいってイミだっけな、社長?」
「んーまあ、そんなトコ、初代が始めたことだからオレは知らんw」
「社長テキトーだかんなw」
そう言って三人がゲラゲラ笑ってて、一人ポカーンなオレ…
「あ、あの…」
三人の顔を交互に見ると、城島社長がスッと右手を差し出してきた、どうすればいいのか一瞬分からなくてその手をガン見してると、横から一際大きな手が伸びてガシッと掴まれ三つ組み合わさった手がブンブン振られた
「契約は続行だ!ただし今回みたいなコトがまたあれば、その瞬間にウチとアンタの関係は今度こそ終わる、それでいいか?」
長瀬さんがそう言った後社長の顔を見た、それに答える様にいたずらっぽい笑顔で社長が頷いてくれた…契約、続行…!?
「ありがとうございますッ!絶対二度としません!ホントに…ホントにありがとうございますッッ!よろしくお願い致します!」
「ま、堂本さんがアンタをチーフにしたのがなんとなく分かるよ…これからもヨロシクな」
「…詫びの品、投げて悪かったな…」
「達っつぁん、ソレひどっ!」
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» 何かソレに絡んだお話upしたいと思います!宜しければまた他作にも遊びに来てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは!コメありがとうございます!璃久の運命の人、どこにいるのでしょうw太輔ダンナが唯一恋敵と認めたので、まあまあいいヤツだと思いますww今は北海道で野外舞台を作ってる設定なんですwそう言えばホワイトデー間もなくですねw《雪華》がオールupしたら (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» お話をお届け出来ればと思っております!宜しければ、また他作も覗いて見てくださいね!コメ大感謝です! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 充瑠さん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、何とか…無理くり終わらせましたw呆気ないわァとポチりながら思ってしまいましたが、ちょこっとでも楽しんでくださってれば嬉しいです、反省点抱えてのupとなりました、またこの夫婦にオファー依頼があればちゃんとした (2017年2月24日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 終わってしまいましたね。 葉山くんが運命の人に逢えたら良かったのですが、 ホワイトデーもあるので、ちょっと期待はしてますが。(。-_-。) (2017年2月24日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年2月12日 13時