l wish to be your only one …エピ４

ヒカル…４ ページ5

何回かコッチに来てるけど、この入国審査だけは未だに慣れない…全部英語だし…


おまけに税関職員て、もれなく超強面のマッチョでジョーク一つ言わないし…てか、ジョーク言われてても、きっとオレわかんないけどww


「NEXT！」

はい、オレですね

入国目的、滞在日数、宿泊場所…毎回聞かれることは同じ、なんとか今回はイケそう！

宿泊場所…まさか《ダンナの家》とは言えず、
「MY friends house」で押し通すww

その中の一人の、まーまーイケメンの男性が、しげしげオレの顔を見ながら

「Are you ready？」

て、聞いてきた？…ん？準備はいいかってこと？なんの？


とりあえず、なんも問題ないし…

「yes！」

って答えたら、その男メチャメチャビックリした顔してて…もしや、オレなんかヤラカした？

ワケわかんないし、冷や汗しか流れないオレを見ながら、ソイツは含み笑いを浮かべ、再度

「Are you lady or girl？」

って、すんげー聞き取りやすい英語で聞いてきた…流石にわかるけど、どういうイミだよっっ！クッソ腹立つッッ！

「ＮＯ！ l am a Man！」

一個一個のセンテンス区切りながら、めちゃんこデカい声で言ってやった！ふざけんなぁ！パスポート見りゃわかんだろうがぁぁぁ！

American jokeにも程があるわっっ！

ソイツ、クスクス笑いながら

「sorry，Have a nice day！」て税関通してくれたけど…も、なんなんだよっ！


完全にイジられてるよな、コレってっ！

オレはオ・ト・コだっつーのっっ！


ムカムカしながらターンテーブルから出てくるスーツケースを待つ


あーあ、なんか飛行機で見た夢といい、今のコトとといい、なんだかなぁ…今回の滞在…ハプニングの予感しかしないんだけど…


太輔来てくれてるかな、まさかのドタキャンとか、お迎え無しのボッチとか無いよな…


何となく不安になった時…


ケータイの着音が鳴った！


太輔だっ！やったぁ！

「もしもし、オレ！」
「宏光、無事着いてる？オレも今空港ついたトコ、すぐ行くから！」

２ヶ月ぶりの太輔との再会！

ターンテーブルからからでてきたスーツケースを手に取り、逸る気持ちそのままに、オレはいつもの待ち合わせ場所に移動した


遠目からでもすぐわかる立ち姿…

白シャツに、デニム…ホント何気ないんだけど、恐ろしくサマになってて、たぶんあのデニムだよな…


けど、いつもと一つ違うのは…


なぜか太輔の隣に






…黒のベビーカーが置かれていたことだった…

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