l wish to be your only one …エピ４

ヒカル…３７ ページ39

｢ですが、私ばかりに非があると仰るクライアントも…｣

ここまで来てまだ言うか…

｢ギルバート、オマエな、パーティ会場で一言でもソレ言ったら、オレはもうオマエのフォローは金輪際しないからな！よく覚えとけ！…今回は全面的にオマエに非がある！CEOに迷惑かけたくなかったら、その減らず口は閉じておけ、いいな！｣

あからさまにムッとして、オレを見てくる…《オレは悪くない》って顔にまで出てるからタチ悪い…

先が思いやられる…とため息ついた時

｢太輔…｣

と呼ぶ声がした

振り返ると宏光がオレの腕時計を持ってきてて…

｢忘れもん、寝室に置きっぱだったぞ｣

ギルバートが宏光をガン見してるのがわかる
あんまコイツにひろ見せたくないな…

｢ありがとな、助かったわ｣
｢うん、気をつけてな｣
｢おう、ヒカル頼むな｣

了解って風にニコって笑うと、ギルバートにちょっとだけ頭を下げて宏光は戻っていった

その後ろ姿をギルバートが目で追ってるのがわかる…こうなるから、宏光あんま見せたくないんだよな…

｢おい、行くぞ！｣

止まったエレベーターに、さっさと乗れって風に押し込んだ
扉が閉まり、階下へと動いている

｢あの人ですか？Mr,フジガヤのパートナーと言われてる人は｣
｢ああ、そうだよ｣

別に隠すことでもない、宏光のコトはオレの部所全員が知ってることだ

ギルバートは何ゴトか言いたそうだったが、口を噤んでいた…オレもコイツと宏光の話はしたくなかった

エントランスを出ると、ギルバート付きの車がソコに待機していた

オレを先に乗せ、ギルが乗り込むとすぐに発進…パーティ会場までは車で30分てトコか…
持ってきた資料に目を通してると、ギルバートが ｢Mr．フジガヤ…｣と声を掛けてきた

資料から目を離すことなく｢なんだよ…｣と返事をすると

｢なぜ、あの人なんですか？私には同性との恋愛など、ハイリスクで、なんのメリットも無いモノにしか見えません｣

と、ほざいて来やがった

ま、ある意味当たってんのかな…

｢…ギルバート、オマエさ、今まで人を好きになったコトあるか？｣
｢恋をしたことがあるかと言うご質問なら、無いです！時間のムダですから｣
｢ムダ…ねぇ、お前らしいわ…ｸｽ…｣

あまりにも想定内の答えに、笑えてしまう

｢そうだな…オマエの考える恋は、頭でする恋なんだろう、公式に当てはめて答えが出ないなら、さっさと次に進む…リスクとリターンを比較してリスクが高ければ、手を出さない…だろ｣

GAYASAKURAです。。感謝感激晴れキスマイ！！ww→←ヒカル…３６

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