l wish to be your only one …エピ４

ヒカル…３０ ページ32

｢うわぁスゲェ！なんだこの広さ！｣

さすがUSA！公園の広さがケタ違い…

なんか街1個分が、スッポリ収まるんじゃないかくらいの広さ、平日なのもあって今はそんなに人がいないから、余計広く感じるのかな…

一先ずベビーカー下ろしてヒカル乗っけて、日当たりの良さそうなトコにチェックのラグを敷いた

ヒカルをそこに座らせて、持ってきたランチＢＯＸやら、途中で買ったサッカーボールやらを置いてると、通りがかったなにやら年配のセレブな夫婦が、オレに声を掛けてきた


え、ヤバい、オレ全く英語ダメなんですけど…

御夫婦はニコニコしながら、何か好意的な反応してくれてるんだけど、サッパリ…おーい、太輔、早く戻ってきてくれぇ…切実に祈りまくってると

｢Excuse me…｣

パーキングから戻ってきた太輔が、オレの前に入ってくれて、ガッチガチのオレを助けてくれた

ハァ、助かった…でもやっぱ何言ってんのかわかりませーん！(苦笑)


太輔も笑顔でやり取りしてるから、なんかいい話なんだろうなとは思う、時々オレとヒカルのコト見て話してるから、なんかオレ達のコト聞かれてんだろうなあとはわかる…でもそんだけ！

｢Thank you , have a nice day ！｣

らしきことを言って、御夫婦はオレとヒカルに手を振って、公園の中に歩いて行った

いやぁ、絵になるよなぁ…

太輔がオレを見てクスクス笑い出した

｢え、ナニ？何か面白いコト言われたのか？｣
｢ん、いや、スゴく可愛いですねってさ！｣
｢あ、ヒカルか？だよな、ヒカル、サラに似て美形だもんなぁ｣

｢ｸｽ…あ、まぁな、でもあの人達が言ってたのはオマエのコトだけど！｣
｢え、オレ？｣
｢おま完全ジョシだと思われてたぞ、オレも《wife》って言っといたし♥｣
｢はあ？マジか？｣
｢マジマジ！｣

めっちゃ楽しそうな太輔…なんでかなぁ、オレどこどう見ても《オトコのコ》だろっ！

そういやぁ…て入国審査の時のコト太輔に話すと、涙流して爆笑された…...(lll-ω-)ﾁｰﾝ


｢…ﾌﾞｸｸ…ソレなぁ、英語力も少し関係してるかな、ひろ英会話スクールとか行ってみる？｣
｢ヤダ、ムリ！｣
｢でも、なんかあった時少しは話せた方がいいと思うぞ、身を守るためにも！その審査官、オマエのコト狙ってたのかも知んないし…オレ心配だな…｣

ヒカルを膝に抱いて、太輔はちょこっとだけ表情を曇らせた…



｢ンなわけねぇだろ！…さ、ヒカル遊ぼうぜ、歩けるようになったら、オレとサッカーやろうな！｣

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