l wish to be your only one …エピ４

ヒカル…２９ ページ31

「…ん…ﾊｱ……、…っ、うわっ！」

うっすら目を開けたド正面……超至近距離にあるその顔に、一気に意識が覚醒する

｢あ、そか…慣れねぇなあ、オレ…｣

いつまでたっても、朝起きて太輔が隣にいると、なんだか…ドキドキする…キレイな寝顔がホントにこんな近くにある…傍にいるんだと嬉しくなる…

｢…キスしたら…起きるかな…｣

独り言のように呟いただけなのに…

｢…いいよ…もう起きるし｣
｢…っ？｣

言うなり抱き寄せられて、上に乗っけられた

｢寝たフリかよ…信じらんねぇ…｣
｢ﾌﾌ…キスに反応した…ん、ねぇキスは？｣
｢ヤダ、もうしない！｣
｢えー、なにソレ、朝からそのフェイント無しだろ！｣
｢だって、ヒカル見てるし！｣
｢へ？｣

寝返りして、コッチを見てるヒカル…オレ達と目が合うと、朝から極上の天使の笑顔を向けてくれた

｢な！教育上宜しくないから、しませーん！｣
｢オマエさ、ココどこか忘れてない？コッチはキスは挨拶なんだけど！」
｢あ、コラッ…｣

後頭部引き寄せられて、唇が重なってくる…だけど、ﾁｭ…て触れるだけのキス…その辺は太輔もわかってるみたいで…

オレをキュッて抱きしめると、そのままベッドから起き上がり、ヒカルを抱っこしてやっぱりほっぺにキスしてた

｢morning ヒカル！｣

はぁ、さっすがネイティブの発音は違うわ！


太輔が、寝起きのシャワーしてる間にヒカルのオムツ替えて、朝メシの支度…前は朝はコーヒーだけって言ってた太輔も、忙しくて昼食べれない時があるから、朝はなるべく食べるようにしたみたいで、せっかくオレもコッチにいるし、ちゃんと作ってあげたかった…

ヒカルは、オレ達と同じパンとフルーツヨーグルトとウインナーかな…


｢いただきます｣を覚えたみたいで、オレ達と一緒に頭下げてんのが超絶可愛い！朝から癒される！


太輔も、自分の食べながらヒカルの様子みて、口拭いてやったり、口にストロー持って行ってやったり、楽しそうに相手してる…、


なんか…和むよな……



外はいい天気だ…


｢どっか行こっか！ドライブするか？｣
｢いいの？｣
｢おん！ヒカルいるから遠出はムリだけど、車で１時間くらいのとこにデカい公園あるからさ、ピクニック行くか？｣
｢うん、行く行く！な、ヒカル、3人でお散歩行こうな！｣



わかってんのかなんなのか、ヒカルが嬉しそうに笑ってくれた

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