l wish to be your only one …エピ４

ヒカル…１９※ ページ21

弱いとこも、感じるところも…きっとピンポイントで知ってる…

でも、ソレがホントに嬉しい…

太輔だけのオレのカラダ…触れ合う毎に太輔仕様に変わっていくコトが、オレは幸せだった…

「んん……たい…っ、ア……ﾊｧ…」

「ひろ…ココ…左が感じるよな…可愛い…」
「も、ソコばっか…や…だぁ…」
「…ｸｽ…ウソだ、もっとって言えよ…」

時々出てくるＳガヤは、もうオレを追い込む為の作戦てわかってる…

「…っ、ぜってぇ言わね…っ！…ﾝｯ…ア……」

「ｸｽ…意地っ張り…でも、ドコまでいけるかな…」
「あ、ヤぁ…っ、太輔っ！」

執拗にソコを攻めてくる太輔の行為に、息が苦しくなる…そして、言葉にならない「もっと…」を太輔のシャツを握るコトで伝えてしまう…

「…もっと鳴いてよ…」

座っていた膝の上から、ソファに押し倒され

妖しい囁きと共に、デニムのベルトとボタンに手が掛かり、慣れた手つきで外されてしまう。そのまま一気にズラされ、オレは…まんまの姿を太輔の目に晒していた…

午後の日差しは、カーテン越しに部屋に入っている…

「明るいの…ヤダ…恥ずかしいだろ…」

腰を捻って、隠そうとしても太輔が許してくれるワケはなく、左右の太股を押さえられてグイッとカラダを開かされた…体温が一気にアガるのがわかる

「なんで恥ずかしいの？オレじゃん…」
「オマエだからだろ…」

顔の前で両腕をクロスして、顔だけなんとか隠す…

「どうして…？こんなキレイなカラダなのに…」
「…っ、ならオマエも脱げよ…オレばっかずりぃだろ…」
「だよな…」

クスクスわらって、太輔は押し倒してたソファから一旦離れると、着ていた白シャツから脱ぎ始めた…

カフスを外す仕草が、…こんなにもセクシーなモノだと知らなかった…オレを煽るように、白シャツを脱ぎ捨て、カーキのタンクを捲り上げる…ジムに通い始めたと言ってただけ、確かに
前よりも引き締まり、筋肉のカタチがハッキリとわかる…

そして……腰にある…キズ……

オレを庇い付けられた……そして空白の１０年のもたらしたあの日を、今でも思い出す…


「…太輔……」
「…ん？」

オレはソファから起き上がり、太輔の傍に行った…跪き、そのキズに唇を寄せた

「宏光…？」
「……ゴメン…こんな…キズ残るような思いさせて…ホントにゴメン……」

「なに言ってんだ…前言ったろ、オレはこのキズが有ったから、１０年…ずっとオマエのコト変わらずに愛してこれたんだって…」

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