l wish to be your only one …エピ４

ヒカル…１６ ページ18

「…太輔、すげ…、なんでそんな慣れてンの？」

甘い雰囲気になるかと思いきや、芳ばしいヒカルの《おっきい方！》を感知して、別段困ることもなく、手早くさっさとオムツ替えしちゃう太輔…ソレを恐々見てるしかないオレ…なんか対照的過ぎる！


今はヒカルとオレたちの昼メシ、二人で作ってるんだけど…

ヒカルは相変わらず、ハイハイしながら広々してるリビング探検中wwホント片時もじっとしてない、オープンキッチンだから、まあ様子は全部見られるから、安心かな…

「あー、ヒカルさ、産まれて３ヶ月してサラとパートナーさんと暮らし始めたんだけど、二人とも忙しいからな、時々預かってたんだ、オレ一人だしさ、シッターさんがどうしても都合付かない時とか、短時間だけどな、まあ…ヒカルの名付け親はオレと宏光みたいなもんだし、やっぱ愛着湧くし…」

「へー…」

「最初はさ、サラの家に行って全部教えてもらったんだ、オムツとかフロとか…メシとか…ま、結果《practice makes perfect》…《習うより慣れろ》てなるけど！…ほい出来た、あー腹減った、ひろ、ヒカル連れてきてくれる？」

ダイニングテーブルには、ヒカル用のベビーチェアが置かれてる、

コレもベビーベッドとお揃いのブランドだ、仕事柄、ソッチに目がいく


窓辺にお尻ペタンで、外を見てるヒカル…

その目には広い空はどう見えてンのかな？


「ヒカル、メシだぞ…って、なあヒカルって日本語わかんの？」

素朴な疑問が湧く…

「サラの家では英語だな、オレは基本日本語！サラにもそうして欲しいって言われてるよ、二つ話せたら便利じゃん！」
「すげ…日常生活からバイリンかよ、ヒカル英才教育だな」

「ハハ、って言うよりサラはヒカルが大きくなって宏光と会ったとき、色々話させたいんじゃないかな…そんなコト言ってた、オマエの考え方とか想い、直接ヒカルに教えて欲しいって、…サラは宏光のファンだからな！」

「…バカ、ナニ言ってんだよ…」

誉められ慣れしてないオレ…こういう会話には頗る弱くて、返事に困る…


「ヒカル、おいでホラ…」

オレんトコ、来てくれるかな…ドキドキしながら両手を差し出すと、ヒカルはちょこっとオレの手を見て、抱っこって風に手を伸ばしてきた

わ、なんか嬉しいんだけど！


抱き上げると、こんなに小さなカラダなのに重みを感じる



「赤ん坊て、こんな重みがあるんだ…」


太輔を見てそう言うと




「温かいだろ…命の温もりと重みなんだってさ」

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