70億分の2人 season2 (ページ17)

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＿＿＿二階堂side.

「好きだって言うことってそんな難しいことじゃないよ、ニカ」

「……もういいって」

「じゃあなんで花子ちゃんと別れたの？今までだってAちゃんのことが原因で別れてるよね？気になってるからでしょ？Aちゃんのこと。
本当に好きなのにさ、〝好き″って言えないまま今のままでいいの？
いい加減、ちゃんと一人の女の子として見てあげたら？」

「……簡単に言うなって…」

俺だってどうしていいかわかんないんだって。

「好きかどうかってさ、理屈じゃなくて本能的・潜在的に感じるものなんじゃないの？
そんな風に悩むってことは、好きでは、ないんじゃないの？
んね？はい、じゃーそういうことで。」

ってひよっこ野郎が〝パチン″と手を叩いて立ち上がった。

「玉森くん！」

立ち上がったひよっこ野郎に千賀が

「なに？」

「えっとね…とりあえず時間を頂戴？」

「は？」

「ニカにも心の整理が必要だし、大丈夫！ちゃんと向き合うからニカは。」

「ふ～ん。って千賀ちゃんは、言ってるけど？どうするの？カワウソ」

「……とりあえず。変な男が寄り付かないようにお前ちゃんと見張っておけよ」

「は？」

〝ちゃんと見張っておけよ″なんて偉そうなことを言って俺は、先に店を出た。