弟が無能な訳ない【wrwrd】

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utside

おつかいにいってた。

帰りに猫が危なかった。

庇った。転んだ。

鈍臭いわぁ、そう思い、

...Aなら、もっとかっこよかった。

大切な兄を思い出して、助ける姿を考える。

ぼくよりかっこよくて、勉強も分かりやすく教えてくれる兄は、


ぼくの、自慢なんや。

頬が緩むのを感じながら体を持ち上げ、買い物した物の無事を確認して帰った。


帰るや否や、母さんと父さんが心配してきて、一番に来てくれようとしたAは顔を曇らせて部屋に戻ってしまった。


その後、たっぷり怒られ、心配され、手当してもらった後に部屋を開けると、Aは、

ut「...A、何しとんの。」

『っ！...怪我は大丈夫なん？はよ風呂はいって勉強せぇよ？』

泣きそうになって、一瞬で微笑んでいつも通り話す。

ut「何しとんのって、聞いたんけど。」

『...図工の宿題の考えてて、ぼーっとしてた。彫刻刀って、危ないなぁw』

なんで、Aは、笑っとんの？

ut「そっか。気ぃつけてぇな？」

おう。

それだけ残して部屋を去るA。


...いつからか、Aは違和感のある笑顔だったんや。

昔は2人で満点とってほめてもらったんや。


気付いたら、母さんと父さんは、


...出来ない僕を見とった。

馬鹿なぼくはそれに気付かず愛を受け取った。


...いま、やっと気付いた。

ぼくのせいで、Aは。






Aが傷付くんなら、ぼくが代わりに傷付いたる。

むのーに、なって、



ぼくが、Aの、為に。

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