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痛い、なんて思う暇なかった。
うみが無事で良かった。
そんな安堵感の方があった。
うみはハッと目を開けると、俺を見て凝視した。
ut「な、なん、頭っ、ぶつけて、」
『鬱は、...ん、大丈夫やんな。俺は角にぶつけた訳ちゃうし、大丈夫やで。』
安心させるように微笑み、肩に手を置く。
『ちょっと、ゾムとロボロと、"お話"してくるからな?』
立ち上がって、プールサイドにあがれば、俺らを見て固まっていた二人に近付く。
『丁度授業の終わりや。...終わったら着替えて待っとってな?』
有無を言わせず通り過ぎ、授業が終った。
その後、着替えて外に出れば先に着替えたのであろう二人がいた。
ここやとあれだしなぁ、と屋上に行く。
フェンスに寄りかかって、まず質問をする。
『...なんで追いかけっこ何てしとったん?』
zm「っえ、あぁ、...俺が先に水かけて、やり返されたからやり返そうとして追いかけてたんや。」
『...ふぅん?小学生みたいな事しとんなや。』
はぁ、と一息ついてから。
『...ゾム、俺は最初に言うとったよなぁ?なのにガキみたいな事してロボロ追いかけ回しとったん?直接事故起こしたんはコイツやけど、元の原因はお前やんけ。...なぁ、いつもみたいに言い返さんのか?ああ、今回は自覚しとんのか。森河翠さんよぉ。』
zm「っ、...ごめん」
『それは俺に言う言葉ちゃうやろ。』
で、と
『ロボロ。お前は追い掛けられてて不注意だったんは分かるわ。でもなぁ、プールサイドで走ったらアカンて、そんなの小学生でも知っとんやで?やられてやり返してそこから逃げた、なんて正直遊んどっただけやん。だから、非はお前にもある。分かるよな、天原静。』
rb「...うん。」
『今回は俺が庇ったし、鬱には怪我ないからまだ許すわ。』
_怪我させたら、俺が殴るからな?
それだけ言い切れば、二人を置いて屋上から降りる。
一応ぶつけたんだし、と保健室に向かう。
その途中、玄関できょろきょろしてる白シャツの人を見付けて、訪問者で誰か探してるのかと思い、声をかけた。
『...あの、誰か先生をお探しですか?』
??「え、ああ!クラレ先生っていらっしゃい...ま、」
『「えっ、」』
『何でここにおるの?!
_ぴくと!』
誰かと思えば、俺とうみの恩人が学校に来てました。
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ゆとは(プロフ) - 苺華さん» へ、泣かんでください...?まだ続き書くんで、涙は最後に残してください...。(?) (2019年10月5日 7時) (レス) id: f7fb952562 (このIDを非表示/違反報告)
苺華 - やばい、、泣きそう笑 (2019年10月4日 23時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとは(プロフ) - 紗柿さん» え、純粋に嬉しいです。僕自身、語彙力が足らないのに、そう言って頂けるととても嬉しいです!ありがとうございます! (2019年7月7日 18時) (レス) id: 3a54a8b465 (このIDを非表示/違反報告)
紗柿(プロフ) - 作者様の選ばれる言葉とか表現が好きです!これからも更新頑張ってください、応援してます! (2019年7月7日 18時) (レス) id: 1a7abc7277 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとは(プロフ) - 雪うさぎ@国民同盟/新垢さん» ん???あの、ありがとうございます!主が無能系は確かに多いっすね。いや、でも、ふと思ったんすよ。...両方実は有能にしてしまえば?と(語彙力)コメントありがとうございます! (2019年7月6日 21時) (レス) id: 3a54a8b465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆとは | 作成日時:2019年6月28日 21時