弟が無能な訳ない【wrwrd】

＋１８ ページ22

niside

御見舞の帰り、ショッピ君と二人で話しながら帰る。

すると、いきなり言った。

syp「...何か、あの二人は笑顔に嘘吐いてますよね。」

...驚いた。

丁度同じ事を考えていて、まさか気付いている何て思わなかったから。

久々に来て、学校では無意識の悪口大会。

悪口のつもりじゃなくて弄りのつもりのものもあったんやろな。


...笑って流してる裏で、爪がくい込むくらいに手を握り締めてるなんて。

気付く方が難しいかもしれない。

多分、ずっとそうなんやろな。


でも、少しだけ安心した。

ni「何や、良かったわ。...俺、あんま居れへんからさ、守って支えてやってな。」

syp「えっ、...はい。当たり前やないですか。」



sypside

兄さんと別れて一人で歩く。

正直だが、これで会うのは二回目で、...あの二人に気付いてるなんて事知ってるわけない。

だが、二人に気付いてる人がいるのは助かった。


...俺だけやと、何も出来ん。

クソ先輩とか、鬱さんとか、皆さんとゲームしたり話したりしてとても楽しい訳で。


...作った笑いが混ざってるなんて、みんな気付かないとか、とてもイラつく訳だけど。

頼まれた分は絶対にやるんや。

鬱さんは何とか出来る気がするけど、


...問題はAさんなんすよ、ホント。

自分犠牲にして鬱さん守って、自己犠牲精神の塊で、

俺が何かするのは難しいかも知らん。


...少しずつ、守っていけるならええんですけどね。



Aside

今日は久々に兄さんに会って、久々にショッピ君と話した。

御見舞に来てくれた二人は咳き込んだ瞬間心配してくれた。

スポーツドリンク零したうみも支えてくれて。

...この二人がいてくれると助かるんやけど、学年の違う二人に頼むんはな。

軽く遠慮してしまって、チャンスを潰したのかも知れへん。


...でも、俺しか出来ひんこともあるんやから。

＋１９→←＋１７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す