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*4話* ページ4

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呼ばれて来た女の人に、先輩が連行されてる間

その人は、よいしょって私の横に座って

おしぼり何処だ、お箸何処だって自分の分を探してる。





やばい。どうしよう。

嬉しくてどうすればいいかわかんないや。





私が戸惑いながら、おしぼりどうぞって渡すと

ありがとって微笑まれる。





やっぱり、この人だ。








「ごめんね、あいつ人見知りでさ。酔わないと喋れないんだよ。悪い奴じゃないから」

A「全然、大丈夫です」

「2人できたの?」

ユリ「いえ、さっき友達になりました」

「そっか。来てくれてありがとね」







綺麗な顔。笑顔が眩しい。

ふっくらとした唇が、綺麗な弧を描く。








翔「俺、櫻井翔です。よろしくね」








櫻井翔…さん。




名前まで華やかでいらっしゃる…








翔「君は、Aちゃんだっけ」

A「え?」

翔「さっきあいつが、そんな風に呼んでた気したから」

A「あぁ、ビックリしました…(笑)合ってます」

翔「よかった。友達は?」

ユリ「ユリです」

翔「ユリちゃんね。おっけー、頑張って覚える(笑)」







もう既に何人かの名前忘れかけてるから(笑)って

はははって笑われて、私もつられて笑った。





お酒が入っているせいか

そのまま暫くふわふわした気持ちでお喋りして

楽しくて楽しくて仕方なかった。





最初から貴方の隣は

心地よかった。







翔「…あ。またやらかしてる奴いる」

A「え?」

翔「ごめん、またね。ユリちゃんも!」

ユリ「はい」







そう言ってスクッて席を立って

盛り上がってる奥の机へ去っていく後ろ姿。




その先で、酔っ払って一年生に絡んでる人を

引き剥がしながら謝ってる翔さんが見えた。




…あぁ、そっか。

さっき私の机に来てくれたのは

そういう事だったんだ。








A「…」

ユリ「かっこいい人だね」

A「…ん。そうだね」








もうこの場にはいなくなっちゃったのに

トクトクと波打つ鼓動は止まらないまま。





酔っ払っちゃったのかな。

全然飲んでないんだけどな。





グラスを持っていた右手を頰まで持ってきたら少し冷たかった。

その温度が、火照った体温を冷ましてくれて気持ちよかった。





ふわふわしたこの気持ちは

きっと、酔ってるせいだと思った。

*5話*→←*3話*



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設定タグ: , 櫻井翔 , 二宮和也   
作品ジャンル:恋愛
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爽歌。(プロフ) - みーなさん» コメントありがとうございます!遅れてしまい申し訳ありません!恐らく気のせいではないかと( ̄∇ ̄)フフフッ…♪ 気がついて下さって嬉しいです(^^) (2019年7月16日 14時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - 途中で「じゃなくて」が入ってるのは気の所為でしょうか?笑 (2019年7月13日 12時) (レス) id: d1c7014bf6 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - たまきさん» たまきさんも読者の皆様も優しくて優しい世界で私わ幸せだなって思います(T_T)アリガタヤ〜 2章も立ち上げてみたので、よろしければ遊びに来てくださいっ♪ (2018年10月23日 14時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 急に自分の名前が出てきたんでびっくりした笑私なら大丈夫よ〜(^^)もうこんなことやられたら好きが止まらなくなっちゃうね!ヒロインちゃん健気だから幸せになって欲しいです( ^ω^ )いつまでも待ってるから爽歌ちゃんのペースでね( ^ω^ ) (2018年10月17日 21時) (レス) id: b049bce828 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ゆり:)さん» ゆりさん、コメントありがとうございます(*゚∀゚*)!そうですねぇ、色々思わせぶりな男子たちですね(笑) 2章も立ち上げてみたので、是非いらして下さい(*´-`) (2018年10月17日 21時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:爽歌。 | 作成日時:2018年8月16日 21時

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