＊22話＊ ページ22
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カノ、ジョ…？
和也「…やっぱり」
そのニノのひと言でハッと我に返って隣を見ると
自分の足に肘をついて、頬杖をついてるニノ。
A「“やっぱり”…？」
和也「もしかしたら言うんじゃねーかって思ってたから」
A「…知ってたの？」
和也「うん。多分、翔さんも」
そう言ってからニノが立ち上がって
そこで初めて、いつの間にか2人の姿が無くなっていたことに気づいた。
…全然知らなかった。サキさんの気持ち。
そんな素振り、全く見せなかったのに。
そのことも勿論びっくりしてる。
してるん、だけど。
A「…翔さんて」
和也「いるよ」
A「え？」
和也「彼女。今年の年明けぐらいから付き合ってる」
チクリ。
なんて音じゃなかった。
それはもっと、痛い音で。
A「…そ、なんだ…」
和也「あの人話すの嫌がるからね。聞かないのが暗黙のルールになってて、知らない人沢山いる」
A「…」
よくよく考えれば
あれだけ人間としてできた人が
誰とも付き合ってない訳がないんだ。
世の中には綺麗で良い人が沢山いる。
そんな人と翔さんはきっとお似合い。
私は憧れの人として周りから見つめてるだけの存在で。
…まだ、大丈夫だ。
いい人だな、って少しだけ
少しだけ惹かれただけだから。
和也「帰るか」
まだ全然
ショックを受けなくて済む。
まだ大丈夫。
憧れの人として見てた時に引き返せる。
まだ……
和也「…A？」
そうやって話しかけられても
顔が上げられなかった。
下を向いた私の目からは
水がたまってポタポタとアスファルトの地面に落ちてる。
大丈夫なはず、なのに。
A「ごめ…なんでも、ない」
和也「…」
A「なんかっ…ほんと、ごめん」
一刻も早く涙を止めたいのに
グイッと何回拭っても、全然止まってくれない。
あぁもう、最悪だ。
ニノに迷惑かけてしまう。
そう思ってまた、ジワリと涙が滲んで
グイッ
A「…っ！」
その滲んだ視界が
ニノに引き寄せられたことで
一気にニノの白のTシャツでいっぱいになった。
背中に感じる、ニノの丸い手の感触。
ギュって力がこもって、より一層強く抱き締められる。
A「に、の…？」
和也「お前が落ち着くまでこうしてる」
その声色がやけに優しくて
余計に涙が止まらなくなってしまった。
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爽歌。(プロフ) - みーなさん» コメントありがとうございます！遅れてしまい申し訳ありません！恐らく気のせいではないかと(￣∇￣)ﾌﾌﾌｯ…♪ 気がついて下さって嬉しいです(^^) (2019年7月16日 14時) (
レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - 途中で「じゃなくて」が入ってるのは気の所為でしょうか？笑 (2019年7月13日 12時) (レス) id: d1c7014bf6 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - たまきさん» たまきさんも読者の皆様も優しくて優しい世界で私わ幸せだなって思います(Ｔ＿Ｔ)ｱﾘｶﾞﾀﾔ〜 2章も立ち上げてみたので、よろしければ遊びに来てくださいっ♪ (2018年10月23日 14時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 急に自分の名前が出てきたんでびっくりした笑私なら大丈夫よ〜(^^)もうこんなことやられたら好きが止まらなくなっちゃうね！ヒロインちゃん健気だから幸せになって欲しいです( ^ω^ )いつまでも待ってるから爽歌ちゃんのペースでね( ^ω^ ) (2018年10月17日 21時) (レス) id: b049bce828 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ゆり:)さん» ゆりさん、コメントありがとうございます(*ﾟ∀ﾟ*)！そうですねぇ、色々思わせぶりな男子たちですね(笑) 2章も立ち上げてみたので、是非いらして下さい(*´-`) (2018年10月17日 21時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2018年8月16日 21時
