恋柱の妹は恋愛に疎い

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『あれは……？しのぶさーん！！！！』







城下町に買い物に来ていた所、

お姉ちゃんのお友達のしのぶさんと会った。









し「あ、Aさん久方ぶりですね。お元気

そうで良かったです」ﾆｺｯ








ヤバイ、しのぶさん可愛いぃぃぃ。




マジ、嫁に来い。嫁に。





『ひ、久方ぶりです！！！しのぶさんも、

お元気そうで良かった！そして、今日もお綺麗

ですね』






すると、しのぶさんは優しい笑顔を見せながら

ありがとうございます、と呟いた。




ああ、今なら死ねる……。((






し「ですが、Aさんの方が綺麗ですよ。

可愛らしい、の方が合ってますかね」


『そんな、そんな……』






美人から褒められるって、

結構恥ずかしいものだね。




今、めっちゃ恥ずかしいよ。





し「買い物ですか？」





私の買い物袋を見て、問いかけるしのぶさん。



はい、と頷く。





し「良いですね！楽しそうです。

……良かったら、一緒に甘味処でも行きません

か？少し、お話したいです」







え、お話ですか？





しますよ、します。


貴方様のお望みならば、死ぬまでずっと

お話しますよ。((







浮かれ気分でいると、

ある問題を思い出した。






『あ……ごめんなさい。お金、買い物で結構

使ってしまって、甘味処に行ける程の所持金

持ってないんです……。』





本当にごめんなさい、と頭を下げる。



すると、しのぶさんは

にっこり微笑んで、私に言った。





し「良いですよ。私がお誘いしたので、

私が奢ります。さぁ、行きましょう！」







グイッ、と手首を掴まれ、

少し(結構)強引に甘味処へと連れられた。








店「らっしゃい！可愛いお嬢さん達だねぇ。

何にするかい？」








やっぱり、しのぶさんは誰が見ても

″美人で可愛いお嬢さん″なんだな。




けど、このお店の人

可愛いお嬢さん″達″って言ってたよね？





そこは訂正した方が良いですよ。((







し「Aさん、何にしますか？」






しのぶさんに聞かれ、

うーん、と顎に手を置きながら考える。





甘味処に来た時は、いつも１０分ぐらい

何を食べるか考える。







え、長いって？




私の甘味魂、舐めるなよ？((舐めてない






『苺大福……にします！！』

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