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電車から降り、いつものロータリーを走り抜けると、聞こえてくるアコースティックギターの音。
既に少し人だかりができていて、
人気になったもんだなぁなんて思っちゃう。
空いたスペースに体を滑り込ませると、
すぐ私に気づいた正門さんが、みんなにはバレないようににっこり微笑んでくれる。
嫌な女だと思うけど、この優越感がたまらない。
「みなさん、いつもの方も、初めましての方も、ありがとうございます」
丁寧に頭を下げる正門さん。
「今日は新曲が完成したので、聞いてください」
綺麗な指が、アコースティックギターの細い弦を弾く。
ド派手な金髪と黒い革ジャンからは想像できないような、優しくてあったかい音楽が夕暮れの街を包んで、
曲が終わると拍手が巻き起こった。
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みぃ - N.Dormitory から読んでました！面白かったです！ (2019年9月6日 22時) (
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作者名：華音 | 作成日時：2019年4月7日 21時
