____…第26話…____ ページ26
キヨside
眉間にしわを寄せて、ハテナマークを浮かべるつわはすくん。
すると、ポケットから何かを取り出した。多分、無線でも鳴ったんだろうな。
「つわはすさんっ!!お願い!!今すぐこっち来て!!助け……ちょ、本気でキモイ!!フジくんこっち来ないで!!」
おー。やっぱりな。PｰPの声が大きすぎて、こっちにまで聞こえて来た。相当追い込まれているらしい。
無線は切られたようで、つわはすくんが、顔を青くする。
そして、拳銃を構えた。
「フジさんは…PｰPに何をしたんですか?PｰPのあんな声、初めて聞きました。」
お前ら友達っぽいもんなぁ。そりゃ心配だろうな。
だが、安心しろ。アイツはちょっとドMなだけだ。
だから俺は、喧嘩をしても、いつもフジに勝てない。勝てる訳がない。
通常のフジも強いのに、ドMモードに入ったら、もはや勝ち目なんて無い。だって、
カマで攻撃しても攻撃しても、喜んで「もっと激しくやって下さい」って追いかけて来るのだから。
アイツに攻撃しても意味がない。喜ぶだけだ。
「フジはMだ。それだけ。」
「…は?」
「だから、アイツに攻撃すればするほど、自分が不利になるだけだ。」
初めて知ったのは、高3の時だったな。
そん時は、さすがのヒラでもドン引きしていた。俺も気持ち悪ぃと思った。
でも、最近では「頼れるお母さん」キャラで、自分の本性を隠すようになった。
それは、Aに「フジさんはドMなんだ」と気持ち悪がられるのを恐れてだろう。
しかし、今はAがいない。だから、アイツのドMモードが発動してしまった。
面倒くせぇ。正直、ドMになってしまったフジには近付きたくない。
「しかもよ、アイツ、ドMになった時の記憶が、すっかり無くなるんだってよ。」
え?と首を傾げるつわはすくん。
つわはすくんが拳銃を下げた時、俺は全力でダッシュした。
なんというか、俺も被害者だから分かる。今のフジは、相当 怖い。PｰPを助けてやろう。
慌てて、つわはすくんが追いかけて来るのが、足音で分かる。
大きくて、広い部屋に着いた。今までの部屋とは比べ物になら無いくらいの大きさ。
そこで走っていると、ドンッと誰かと肩がぶつかった。
カマを握りしめると、
「あぁ、キヨ………。」
うおっ。顔を赤らめたフジだった。そして、膝をついて しゃがみこんでいるPｰP。
息切れをして、すごく体調が悪そうだ。
「PｰP!!大丈夫!?」
「ああ、つわはすさん…ちょっと大丈夫じゃないかも…」
____…第27話…____→←____…第25話…____
ラッキーアイテム
大きなカマ
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あみ - 本編最高すぎてこちらも読ませていただきましたが、、、いや本当に神です以上！！(?)本当に好みというかなんというか。ヒ.ジ.キ.の小説で一番好きかもしれません。こ.ーす.け.をのけ者扱いにしているような小説が多いイメージがあったので。この小説が本当大好きです！ (2021年7月25日 14時) (
レス) id: 2c5fd51ba4 (このIDを非表示/違反報告)
みー - すごく、すごく良かったですっっっっっ...！(大号泣) (2019年11月22日 7時) (レス) id: 7c0d6b05b3 (このIDを非表示/違反報告)
かえで@utaitelove(プロフ) - もう最高です…！！感動したと思ったら次はキュンキュンしてほんと私の心臓どうしてくれるんですか！影葉さん最高です( ；∀；)他の作品も全部読ませて頂きましたがほんとに天才ですね！？これからも頑張ってください (2019年1月1日 21時) (レス) id: a0615ac09b (このIDを非表示/違反報告)
アンジ* - 今になってもずっと読んでます！狂った国の王子様、こーすけが出てきたシーンで大号泣してしまいました。番外編、ぜひ読みたいです！影葉さん、感動をありがとうございました！ (2018年8月20日 20時) (レス) id: a0d4f82c90 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫 - ヒラ可愛い！死にそう！ (2018年2月3日 5時) (レス) id: c27b932811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影葉
| 作成日時：2015年12月5日 14時
