北山さんとyummy!な関係

＊ ページ24

「ほんとにー？」






「マジだって」






ジトっと疑いの目で宏光を見ると

困ったような顔をした






まぁ女の子連れ込んでたって

そんなの私には関係ないか…






って思って









「じゃあ、私は帰るね。泊めてくれてありがと」





玄関に向かいながらそう言うと








「ん、こっちこそ朝ご飯美味かった」







玄関までお見送りに来てくれた宏光








「じゃあ、ばいばい」








「旦那とちゃんと話し合えよ」








「ん、分かった」









掴み所がなくてチャラい宏光に


少しだけ惹かれた自分がいた









それからはもちろんどこかで

会うわけでもなくて



宏光とはもうあれっきりの関係








あの日の後、旦那と話し合って



もう一度旦那のことを信じてみることにした








もちろんあの日

宏光といたことは秘密のまんま









ある日の事。


いつもと変わらずに

旦那が仕事に行ってる間、

家で掃除をしてると









「いやー、なんでですかねー。俺ランキング情緒不安定なんすよ」








テレビから聞き覚えのある声が






え…？

もしかしてこの声って・・・








そう思いながらテレビを見ると







「えっ！嘘でしょっ…」








あの日私の目の前にいた人が写ってた









そして宏光が国民的アイドルグループであり

かなりの有名人であることを知るのは






もう少し先のお話。








fin

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