北山さんとyummy!な関係

会社の先輩1 ページ12

ノンリアル









「北山先輩っ！これチェックお願いします」









「あー、そこ置いといて」









難しそうな資料に真剣に目を通してる先輩








そんな姿に見惚れちゃいそうになるのを

ぐっとこらえて







「はいっ！」








って返事をした









すぐにデスクに戻って

仕事を再開したけど




はぁ、今日も先輩かっこいいなぁ…






あのネクタイ初めて見たけど新品かな


もうほんと先輩に似合ってる








なんて先輩のことを考えてたら

全く集中できなくて


仕事が進まないでいると









「おい、何ニヤニヤしてんだよ」









「へっ？」








急に声が聞こえたと思ったら


いつの間にか私の前に先輩がいた








私ニヤニヤしてたの…！？

完全に無意識だった、








顔に出てたなんて恥ずかし「A」









「っはい！」









「全然手動いてねーじゃん。ちゃんと仕事しないと今日の夜ご飯連れてくのなしにすんぞ」









「えっ、それは嫌ですっ！」









「じゃあこの資料のデータを入力して俺に見せておっけいもらうのを定時までに終わらせて」









「えっ、この資料ってまだ手もつけてない「なんか文句あんのか？」









でた、この有無を言わせない

真っ直ぐな先輩の目









「うぅー…頑張ります」









「よし、じゃあ終わったら俺のとこな」









そう言って私の頭にぽんって手を乗せて

去っていった先輩









よし！



こうなったら何が何でも定時までに

この資料完璧にしてやるっ！！








北山先輩のおかげで…？


仕事へのやる気が一気に出てきた









ーーーーーーー



「ふぅーーー」






時計を見ると定時の5分前






あれからお昼ご飯も食べずに

必死にパソコンと向き合って




なんとかデータの入力を終えることができた







あとはこれを印刷して先輩に見せるだけ









「先輩っ！チェックお願いします！」







って言ってドヤ顔で資料を渡した私







そんな私を見てふって鼻で笑いながら


先輩はそれを受け取った









先輩がじーっと資料を見ている間



ミスが無いか心臓がドキドキしてる









先輩が全て見終わり、



ふわっと微笑んで

私の方を見た

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す