#転生してみた

おもてなし ページ44

その後、チャラ男達がどうなったのかは分からない。

ソウエイがニヤリとしていたため、生きていない確率も高い。

それにしても、リムル様はかっこよかった。

流石は私の彼氏様！

と、ここでリムル様から思念伝達が。

「カナタ、レオンの接客を頼めるか？」


ということで魔王レオン・クロムウェルの接客をすることになってしまった。

イメージとしては、

・無愛想(怖い)
・笑わない
・とてつもなく冷たそう
・塩対応で気難しそう
・クロエちゃんLOVE

こんな感じである。

あぁ、緊張する……！

相手は魔王。 私がしくじったら核激魔法ぶっぱなしてきそう。

最悪の場合、リムル様の敵になってしまうことも十分あり得ると思う。

とりあえず死なないように頑張るしかないな。

コンコン……

『失礼致します。 テンペストの幹部の者です。』

レ「……入れ。」

ガチャ……

………………。 顔女子やんけ。 めっちゃ美人。

『お初お目にかかります、幹部のカナタ・テンペストと申します。
本日はわざわざお越しくださり、ありがとうございます。』

我ながら完璧な挨拶だと思う。

レ「……座れ。」

命令されているような気がしなくもないが、とりあえず座る。

『では、早速本題に移らせていただきます。
今後の貿易ルートについてですが……』

一時間後……

『では、そのようにさせていただきますね。
ありがとうございました。』

「あぁ。 なかなか有益な交渉ができた。
こちらこそ礼を言う。」

……会話がなくなった。

とりあえず会話のキャッチボールは繋げなければならない。

なんか、会話を……！ 気まずい……！！

レ「……カナタは、」

まさかの話しかけられた。

……え、私？ というか呼び捨て。

まぁいいけどね。 それにしても怖い！

レ「カナタは、綺麗な顔立ちをしているな。」

お世辞でキタァァァァ！！！

女性が喜びそうな言葉を選んでいる。

流石は美人様。 され、どう返事するか。

『フフフっ、お世辞でも嬉しいです(ニコッ
レオン様こそ、御美しいと思います。
金髪がとても綺麗ですよ(ニコニコ』

忍法・お世辞返し！

レ「……そうか。(微笑む
では、俺の隣に座ってくれるか？」

なんでやねん。 まぁいいけどね。 いいけどさ。

『失礼します……。 どうされましたか？』

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