#転生してみた

ブラッドアイス・ドラゴンロード ページ27

……怖っ……。

目の前に居る、いや、いらっしゃるのは、体長およそ5mの大きなドラゴンさん。

しかもなんか、お食事中だったっぽい、かも……って、はぁっ！？ドラゴンの前に、無残な姿に変わってしまったマンモスっぽい象が……！


《恐れることはありません。私、シラルが善処致しますので。》


頼もしいなぁ、流石はシラルさん！ じゃあもうササッと終わらせちゃおう。


『えっと、お食事中にごめんなさい。
私はカナタ。カナタ＝テンペスト。貴方を従えるために、ここに来たのよ……！』


シラルさんっ！


《スキル、支配する者を使用します……成功しました。……名付けをいたしますか？》


勿論！
ブラッドアイス・ドラゴンロード、直訳で血氷竜。
氷……血……血はちょっと怖いので省略。
氷……水……ミズ……スイ……
待てよ、血……ケツ……。くっ付けてスイケツ……
スイゲツ……？スイゲツ……。スイゲツだぁっ！！


『従ってもらう代わりに、名前をあげます。
貴方の名前は、スイゲツ。スイって呼ばせて貰うけど、本名はスイゲツ、です。
ドラゴンですし、やはり威厳はあった方がいいかと。』


突如、体内の魔素がグワッと減った気がした。感覚的には、三分走った時くらい。イナのときとほぼ同じ。


竜(スイゲツ)「貴方に忠誠を誓います、カナタ様。
我が名、大切にします。」


よ、よかった……！
もう死んじゃうかと思った……。


『よろしくね、スイ！ こっちは……』


狐「僕はイナ。カナタ様より頂いた名です。カナタ様はお優しいので、気楽に過ごすといいですよ！」


竜「よろしくお願い致します、カナタ様。
よろしく、イナ……！」


少し赤い気がするのはなんでだろう。
すると突然、スイゲツの巨体が……消えた……！？


シュウウウウン……バッ！


竜「これが、人型です。 こちらの姿の方がよろしいでしょうか？」


おぉーー！！ さっすが！ しかもなかなかイケメン。


狐(僕だって！)


シュウウウウン……バッ！


狐「カナタ様、いかがでしょう！？」


二人ともイケメン。スイゲツは、真面目そうな顔。


イナは、カワイイ系の男の子キャラ。


『みんな、人型化できたんだね！すごい！』


《……フフっ……》

新たな仲間→←イナの考え

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す