【wrwrd】水色が部屋に人を入れない理由

6話 ページ7

ｶﾞﾁｬ

「誰もいないよね」

外に出るには階段をおりていけばいいよね？

〜少女移動中〜

ここに来るまでに誰とも会わなかったな

多分、位置的にはここら辺に落ちてるはず...

「無い...どこ？」

あれはお兄ちゃんに貰った大事なものなのに

「どうしよう...」

？？「誰や」

「へ？」

声が聞こえた瞬間に背中に衝撃がきた

私のお腹の上に緑色のパーカーを着た人が乗っかっている

私は押し倒されているのか

そう理解した瞬間にあの時の光景がフラッシュバックする

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父「この無能！」

「ごめんなさい、ごめんなさい」

父「なんでお前は兄みたいに出来ないんだ！」

「ちゃんとするから、お兄ちゃんみたいになるから殴らないで！」

父「うるさい！」

頬に痛みが走る

「やだ、痛い！お母さん助けて！」

母「黙って耳障り」

お母さんに助けを求められている時にもお父さんに殴られる

「ごめんなさい！ごめんなさい！」

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「...だ...さい...」

？？「は？」

「ごめんなさい！ごめんなさい！許して！殴らないで！お父さん！」

？？「お父さん？」

「お兄ちゃんみたいにいい子になるから！できる子になるから！」

？？「ちょ...」

「ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！」

その男は耳に手を当てて喋っている

？？「裏庭で侵入者発見したんやけど様子が変なんやけど...」

「やだ！殴らないで！お父さん！」

？？「殴んないでお父さんとかお兄ちゃんみたいにいい子になるからとか」

「お兄ちゃん、助けて！」

Si「ちょ、ゾム！避けて！」

Zm「え？」

Si「はやく！」

「やだ.,.お兄ちゃん...どこ...ｸﾞｽ」

Si「Aちゃん！わかる？」

「やだ！殴らないで！お兄ちゃん！」

Si「コネシマ！早く来て！」

Kn「大丈夫か！A！」

お兄ちゃんが来てくれた

「おに...ちゃん...」

お兄ちゃんは優しく抱きしめていつもより優しく頭を撫でてくれる

Kn「大丈夫...兄ちゃんはここにおるしAを殴るやつはおらん」

「ﾋｯｸ...ｸﾞｽｯ...」

Kn「ゆっくり息し？大丈夫やから」

「ｽｩｰﾊｧｰ」

Kn「そう...上手や」

「ｽｩｰﾊｧｰ」

Kn「落ち着いたか？」

「うん...」

Kn「ちょっと寝とき？」

「うん...」

そこで私は意識を落とした

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