４−１５ ページ22
「A君…ちょっと食べ過ぎじゃ」
『ｱ”ｧ”？』
「スミマセン」
結局勝己は３０分以内に出れなかったどころか熱さで参ってしまっていた
約束通り、オールマイトのおごりで賭けをした先生方とスイパラではなくいつもの居酒屋
お寿司にすき焼き
唐揚げ枝豆
ビールをジョッキで３杯に日本酒２杯、ウォッカにハイボール
『あいつら、仮免取れると思いますか…』
「取れるんじゃねぇ、取るんだ」
『相澤さんはそういうけど。まだあいつらは１年でしょ』
「お前だって２年に混ざって１年で取っただろ」
『…心配だな』
「珍しく弱腰だねA君」
うーん…
実力的に合格できないというわけじゃない
他の学校は２年で取得するヒーロー免許
…１年の差はでかい
どういう意味かというと自分とヒーローを見つめる時間が１年短いということだ
ヒーローとは何か、じゃぁそのために何が必要か
成りたい、強い、かっこいい
それだけじゃ、やってはいけないんだ
なぜオールマイトが。この人がこんなにも称えられていたか尊敬されていたか
強いだけじゃない
俺は、そう思う
「A君！」
『ん〜』
「もう目が開いてないよ」
そこらへんに寝落ちしてる先生方
『俺は、あんたを見て
あんたに育てられた。と。思ってる…』
「A君？」
もう閉じそうな瞼を一生懸命に開けて机に頭をつけたまま弱々しいオールマイトを見上げる
『ごめん…
ごめんね、オールマイト』
「なんで君が謝るんだい。君はよくやってるよ」
『俺は、あんたを見てたのに
俺…は。あんたに、なれなかった
１番の隣にいたのに。１番から…遠い』
「A君。もういいから、思考がめちゃくちゃだよ」
『俺、いまは…いまは？
あんたの。後継者に十分…なのか、な
俺のこと、誇らしいって思って…』
すっかり意識がなくなってしまった
私の後継者になるべき少年だった彼
私の言葉は辛かっただろう。君は私の後継者になれなかったのだと言われたんだ
この子が幼い少年の頃、強い瞳で私にこう言った
『僕を強くしてください。みんなを守れるくらい』
いまでも覚えている。鳥肌がたった
この子は強くなると
「当たり前じゃないか。誇らしいよ
君は最高の弟子だ…」
頭をそっと撫でてあげる
きっと少年少女たちに当時の自分を重ねたんだろう
１５で受けたヒーロー免許取得の日を
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メロンパン - めちゃくちゃ面白かっです。続き楽しみにしてます。 (9月2日 13時) (
レス) id: 77fdb417b6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新再開したら、轟の兄さんが敵の個性で性転換しちゃった話を番外編で見たいな、何て… (7月3日 17時) (レス) id: da84770975 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 愛知県は名古屋城、えびせんの里です (6月10日 7時) (レス) @page2 id: a5183fd4ed (このIDを非表示/違反報告)
春千瑠 - 全部読ませていただきました！デレデレ焦凍くん可愛かったです！轟兄さん5が楽しみです！無理せず頑張ってください！ (2023年1月4日 18時) (レス) @page38 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
星音(プロフ) - 面白すぎて何回も見直します！これで5回目です！これからも頑張ってください！更新まってます！！！！！ｷﾘ (2021年11月20日 9時) (レス) id: f19c2b6700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2018年8月20日 21時
