【呪術廻戦】黙ってろモブ９-空中楼閣-【男主】【続編】

３０８ ページ12

「はぁ、悟。その顔いい加減やめてくれないか」

「その顔ってなんだよ、喧嘩売ってんのか」

「いつまでニヤけてるつもりだい。どうせA関係だと思うけど」






夏油に指摘されてパッと手で口を隠す悟

ニヤけていたつもりはなかったけれど顔に出てしまうのも仕方ない






「Aと、付き合った」

「君の勘違いかもしれないよ」

「ない。完全に付き合った」






だってあの後

Aとの交じり合いを思い出すとまた口が緩んでしまう





「で、そのAはどこ。本当に来ないつもりか？」

「少し経ったら来るって言ってた」

「…最近の彼の態度、何があったか聞いたのか」

「聞いたけどよくわかんねぇ。でもあいつにも思うことあんだろ」

「あからさまに私に嫌悪感を抱いている」

「なんかしたんだろお前が」

「…」








ある日いきなり襲いかかってきてからずっと考えていた。

自分は何か彼にしてしまったのだろうかと

そもそもAがあれほど態度を変えるなんてよほどのことがない限りあり得ない





今までずっと仲の良いクラスメイト…




「今までずっと…」





この瞬間に違和感が夏油の頭をよぎった

桜庭A

見知ったよく知っている名前であると記憶しているのに






「なぁ、悟…Aって、１年の時、居たか？」

３０９→←３０７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す