ドロップ (ページ47)

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story28(Wi) ページ47

『あの、今なんて言いましたか？』

Wi「だから好きです、付き合ってくださいって言ったんです」

うーん、何だこの状況。
私は今仕事を終えて帰ろうとしていた。
私の働いている会社はいくつか部署があって
私は経理部
彼は営業部
まったく関わりが無いわけじゃない。
だけど彼と話をすることはほとんどないに等しいのだ。

『あの、何故私なんですか？』

Wi「好きだからです、あなたに一目惚れしたんです」

『でも私は貴方と話したこともないんですよ？』

実に不思議だ、
彼は正直、イケメンだ。
社内全体から見てもイケメン、
女子たちは彼が歩く度にアイドルを見るかのようにキャーキャー言う。
食事に誘ってる女の子もちらほら見たことがある。
けど何故私？

Wi「名前で呼んでもいいですか？」

『え？あ、はい、いいですよ』

そういうとグッと私に近づいてきた。
もうキスできるんじゃね？ってくらいの距離

やばい///カッコよすぎるっ！！
ドキドキしてきた。
そんな私をよそに彼は私が身動き出来ないくらいに距離を縮めていった。

Wi「付き合ってくれますか？」

耳元で低い声で囁く。

『っ…////そのっ、』

Wi「もう1回言っていい？」

だめっ！そんな近くて見つめてきたらっ///
身体が痺れるのを感じた。

Wi「Aが好きなの、付き合ってくれますか？」

もう身体が火照ってくるのが分かる、
もしかして私はもう彼に惚れてるのかもしれない。

『はいっ、お願いしますっ…』

良かったと言わんばかりの顔、
だけどそこからなかなか私から離れない。

『あの、そろそろ離れて貰えませんか？』

Wi「何言ってんの？」

そう言って唇になにか当たったのを感じた。

Wi「これでAは僕のだよ？」

あぁ、私完全に彼におちた。
もうきっと彼から離れられないんだろう。

Fin.....