ドロップ (ページ27)

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story14(Ja)※ ページ27

『、、、っ、、、』

他人に見られないようにフードを被ってうつむき加減で早足で歩く。

早く助けて欲しい
そう願ってインターホンを押す。

Ja「はい、、、っ、A？」

『っごめん遅くに、、、』

私の状況を察したのか家に入れてくれるジェヒョン、

Ja「どうして？どうしてこうなっても一緒にいるの？ねぇ、、、」

私の頬を両手で優しく包んでくれる。
彼がそんなことを言うのも仕方ないことだ。
私の顔は真っ赤に晴れておでこには痣
首も真っ赤、腕にはいくつもの痣、
身体中痣だらけ。
付き合ってる彼から暴力を受けている。
でも彼は最後はやさしい言葉をかけてくれて謝ってくれる。
そんな彼に私は依存してたけど、もう限界が来ていた。
でも別れる勇気がなかった、、、
怖いんだ、、、

『ジエヒョン、、、ごめんね、、、』

Ja「もういいから、、、一緒にいよ？ね？」

そんな彼に甘えてる私、本当に馬鹿だ。

Ja「なんで俺じゃないの？俺はAが好きなんだよ、俺にしてよ、、、」

そう言って私の唇にキスをする

ジェヒョンに抱きしめられ夜を過ごした。
何度も何度も体を重ねて
すごく溶けるような、、、
このまま時間が止まってほしい、、、
そう願った。

しばらくはジェヒョンと過ごす日が続いた。
ある日気晴らしにとジェヒョンが買い物に行こうと外に連れ出してくれた。
あの人に会うんじゃないかと不安だった。
だけど何事もなく一日を過ごせた。

(スマホのバイブ音)

彼から電話だ。
怖い、怖い怖い怖い、、、

出ると

《家に来てくれ》

とだけ言われた

Ja「俺も一緒に行くから、、、ね？」

そう言われ彼の家に向かう。
どうしよう、、、もしかしたら殺されるかも、、、
そんなことが頭をよぎる。
でもそんな私にジェヒョンは手を握ってくれる。
あぁ、私はジェヒョンといると安心できるんだ。ジェヒョンが居れば怖くない、、、

思い切ってドアを開ける

《誰だよそいつ》

あの顔だ。私に暴力をする時にする顔。
私は一気に怖くなった

Ja「ふふ、知りたいですか？」

そういうとジェヒョンは彼の元へ歩み寄った
だめ！！！近づいたら！！！

その時鈍い音がした。
なんだろう？
ジェヒョンの方を見ると彼と重なって見える。

《てめぇ、、、》

Ja「Aは俺のだよ？消えて欲しいんだ」

そんな声が聞こえる