第4話 ページ4
__Eiji side
「…は?」
「あー、なに話してんのー?」
「Aの隣俺だよバカ!」
さりげなくAちゃんの隣に座ろうとしたみっくんを阻止して、そらがその間にスライディングする。
俺は彼女の目を見ながら首を傾げて言った。
「秘密だよねー??」
「…ふふ、そうですね」
他の奴らは気づかないような、だけどはっきりとした敵意丸出しの視線を寄越してきた。
なんか、やっぱり面白くなりそう。
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「んあ〜〜〜、A〜〜……」
「…………フガッッ」
「ガーーーー、ガーーーー」
まるで動物園にでもいるみたいないびきの大合唱。
俺以外のメンバー3人は、すごい勢いで飲み倒して、すごい勢いで鍋を完食して、りっくんはまた号泣して、そのまま寝てしまった。
「…じゃ、私そろそろ帰ります」
そう言ってかばんを手に取り立ち上がるAちゃん。結局彼女は一滴も飲まなかった。
「…待って、今夜中の2時だけど」
「それがなんなんですか。泊まっていけとでも?」
「なんで喧嘩腰なわけ」
「最初に変なこと言ったのあなたでしょ」
「言ってない」
「言った」
「言ってない」
「言った」
「送ってくよ」
「言っ…いや、結構です」
頑固だな、と思いつつ、玄関のほうからの「お邪魔しました」という声を聞く。
テーブルを見ると、散らかった机の上や床にある缶は全て空になっていた。
「…買いに行くか」
一人呟いて、冬なのに適当にサンダルをつっかける。
寒空の下、マフラーをぐるぐる巻きにした彼女の小さな背中を追った。
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あや(プロフ) - ぜひ!ぜひ!ぜひ!続きを!!更新待ってます!! (2018年8月5日 22時) (レス) id: 5116ee690c (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - ☆ルナ☆さん» あと少しですがお付き合いください!(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 23時) (レス) id: fd69086671 (このIDを非表示/違反報告)
☆ルナ☆(プロフ) - キュンキュン/////(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 0時) (レス) id: 915f053575 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - Cさん» コメントありがとうございます!!これからもキュンを追求していきます…! (2017年11月24日 18時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 冬春@アバ小説更新中さん» こっちも嬉しいです…!これからもお楽しみください〜! (2017年11月24日 17時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タバタ | 作成日時:2017年11月6日 15時