第27話 ページ27
__Eiji side
「ここおいで」
そう言うと顔を真っ赤にしてフリーズしているA。ウブかよ。
「………なに言ってんの、いいし、寝ないし」
「絶対寝るじゃん」
「いやいい、」
「来いって」
腕を引っ張り無理やり膝の上に座らせる。するとAはなにも言わず固まってしまった。でも緊張してるのはAだけじゃない。
…まあいいか。これでとりあえず起きといてくれるだろ。
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自分と同じシャンプーの匂いがするAの肩に顎を乗せ、Aを挟んでパソコンと向き合う。
しばらくするとだいぶ緊張もほぐれてきたのか、Aも興味深そうに画面を眺めては映っている俺たちを見てくすくすと笑ってくれた。
「…可愛いな」
イヤホンをしたまま無意識にそう呟いてしまったことに気づいた頃には時すでに遅し。Aはニヤニヤしながら俺を見ている。
「なになに、なんだってエイジくん?」
「何もない何も言ってない」
「うそだぁ〜!私のこと?私が可愛いって?」
「…あーーーうるさいうるさい」
「もうすぐ終わるから待ってて」と言うと、めずらしく素直に「はーい」と言ってAがまた前を向いた。1時間で終わると思っていたけど、Aのことが気になりすぎてあんまり集中できなかった。
編集を始めてから2時間経過していて、時計は午前1時を指している。早く終わらせないと。
「……よし、終わった」
「おーお疲れ」
Aは立ち上がって、「ホットミルクいる?」と言いながら台所に消えた。「うんー」と平静を装って返事したけど、Aとの距離が近すぎたせいかまだ心臓がうるさい。Aはいたって普通に戻っていて、意識しているのは自分だけなのがすこし悔しい。
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あや(プロフ) - ぜひ!ぜひ!ぜひ!続きを!!更新待ってます!! (2018年8月5日 22時) (レス) id: 5116ee690c (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - ☆ルナ☆さん» あと少しですがお付き合いください!(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 23時) (レス) id: fd69086671 (このIDを非表示/違反報告)
☆ルナ☆(プロフ) - キュンキュン/////(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 0時) (レス) id: 915f053575 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - Cさん» コメントありがとうございます!!これからもキュンを追求していきます…! (2017年11月24日 18時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 冬春@アバ小説更新中さん» こっちも嬉しいです…!これからもお楽しみください〜! (2017年11月24日 17時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タバタ | 作成日時:2017年11月6日 15時