2、ut×クズデレ(ノロいぬ。) ページ2
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彼は、浮気性。
私はそれを知ってるし、その上で付き合ってる。
しょうがないんだ、彼はモテるのだから。
クズだって皆には思われるかもしれないけど、
社会人として駄目な事だとしても、
しょうがない、で済むんだ。
今だってほら、ね?
「やっぱマキちゃん可愛ええなぁ!俺ほんまマキちゃんと付き合ってるの奇跡やんな…」
「そんな事ないよ〜!私だって鬱くんと付き合えてほんと嬉しい!」
…分かってる。
本命が私だって事も、その言葉が偽物だって事も。
だけど…だけどさ…
『…寂しいよッ…』
寒さでか、それとも違う何かでか、震えていた声は鬱くんと彼女の後ろ姿に紛れ消えた。
熱くなった目頭を隠すように、彼に買ってもらった青色のパーカーの袖を顔に当てる。
だからかな。
私がこっちを見てた鬱くんに気づかなかったのは。
・
「ただいま〜」
『っお、おかえり!』
あの後1人で家に帰り、泣きじゃくった。
今まで溜めてた思いを吐き出すように。
鬱くんが帰って来た頃には運良く泣き止んだけれど、
もしかしたら目腫れてるかもな、なんて。
そのせいもあってか、言葉がつまってしまった。
鬱くんはなんともなさそうに、いや、ちょっと気まずそうに手を洗いに行った。
『…何やってるんだろ、私』
他の彼女に嫉妬して、泣いて。
本当に、馬鹿みたいだなぁ。
心の中で自分を責めていると
「なぁ、Aちゃん」
『!っな、なに?鬱くん』
もう部屋着に着替えていた彼が話しかけてきた。
彼は相変わらずヘラヘラとした笑みを浮かべていた。
…それもカッコイイと思ってしまう私は重症だなぁ。
思考をストップして彼の方に視線を向ける。
ぎゅ、と私の腰に何かが巻きついた。
理解が出来ずに固まっていたら
「…愛しとる」
なんて。彼が抱きついて来た、と分かる。
『っどうしたの!?今日は甘えたさんなの!?』
彼は私のお腹に顔を埋めて言葉を続ける。
「大好き、Aが大好き、ほんまに愛しとる。あんま構ってやらんで、ごめんな」
ぐりぐりと頭を押し付けられる。
でも、私は
『…耳赤くなってるよ?もしかしてだけど、女たらしの鬱くん照れてます?』
「っな…!こっちは真剣なんやで!?」
分かってるよ、分かってる。
彼が私の事を呼び捨てで呼ぶ時は真面目なんだって。
恥ずかしいから煽ることしか出来ないけど、
ちゃんと分かったよ。
再び熱くなる目頭を無視して、抱きつき返した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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るい(プロフ) - 狸桜さん» うぉぉ…いつも見させてもらってます!ありがとうございます!! (2020年3月14日 1時) (レス) id: 4df7e315c0 (このIDを非表示/違反報告)
狸桜(プロフ) - るいさん» あ!いえ!知って貰えてたのですね、嬉しいです!お恥ずかしながら、私の更新が追い付かなかったときに入れさせてもらってるんです。いつか新しいのに直そうかなとは思ってるんですけどねぇ(*´・ω・) (2020年3月7日 9時) (レス) id: defbb4a183 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - と思ったけど本人様でした…すみません!! (2020年3月7日 8時) (レス) id: 4df7e315c0 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 狸桜さんのshpくんのヤンデレ…なんかどこかでみたことあるような…? (2020年3月7日 8時) (レス) id: 4df7e315c0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるくす(別ケータイだけど本人) - あ…エミさんデレデレしゅきっっっ (2020年2月11日 0時) (レス) id: ad37212748 (このIDを非表示/違反報告)
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