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第6話 『私は…弱い』 ページ6

『腑抜け…確かにそうかもね』




「…」




『頭に血が上って友達を庇った時、
ああ死ぬんだって思ったの
でも、あの子を助けられるなら
あいつらの指一本へし折ってでも、と思って
鉄パイプを持って喧嘩したんだけど
男と女の力なんて歴然の差、それに
人数にかないっこなかった』





「で?ボコボコにされて負けたわけ?」






『…数人やっつけて、私があいつらに
捕まって殴られようとしたその時に
私が尊敬していたある人が私を庇って
逃がしてくれた』





そういうと、カムイはふーんとつまらなそうに
答え、私に冷たくこう言い放った






「それで分かったろ
弱い奴は圧倒的な力を前に負けるんだ
お前はそいつらをやれる力がなかった
己の弱さをよく知った方がいい」





と、鼻で笑うかむいに私は
小さく頷くことしかできなかった






「まあでも、弱いくせに
大勢の相手とやり合う度胸だけは褒めてあげるよ
まあ、これからはしっかり闘う相手を
見極める事だね」





そう言ってカムイはポケットに潜り込んだ






『…うん、
なんかカムイってそんなに小さいのに
すごいねしっかりしてる』





「だから俺とあんたを一緒にするなよ
ま、今日助けてあげたんだから
俺がお前の弁当を食べた事は
水に流してくれるよね?」





とニヤッと笑うかむいに
許すわけねぇだろ!!!
と私の怒鳴り声が校庭に響いたのは言うまでもないだろう









ーー








『はぁぁあ疲れたーー!!!』





「ちょっと、俺がまだポケットに居るんだから
ねっ転がらないでよ」






と私のポケットからもぞもぞと顔を出すかむい。
ごめんごめんと謝りながらも彼を部屋の
テーブルの上に置く







『ほんっと制服って暑苦しいし嫌い』






とポイポイといつも通り制服を脱ぎ捨て
下着姿のみになる






「本当呆れた
いい加減その格好やめたらどう」






『いいじゃん別に
男がいるわけじゃないんだからさあ』






と、そのままベッドにダイブするが
カムイはため息をつき私にこう言ってくる







「俺一応男なんだけど」






『だってカムイは小さいし、人形サイズ
だしー、なんか羞恥心とかわかないってゆうか
なんか男の子というよりペットみたいな』







「聞いて呆れたよ
その言葉今に見てな
そんな事言えなくなる時がくるよ」







と、やれやれとため息をついた

第7話 『買い出しへ』→←第5話 『嘘でしょ?』



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xoxo(プロフ) - 迷い猫さん» ありがとうございます^^* 笑 準備しているんでもう少しお待ちください!! (2021年10月13日 12時) (レス) @page36 id: d5fabe029a (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - うおおおぉぉぉ(((殴お、おおおお返事ありがとうございます!←これから頑張って下さいネ!! (2021年10月10日 20時) (レス) @page4 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - 迷い猫さん» 教えていただきありがとうございます!変えさせてもらいますね (2021年10月10日 12時) (レス) id: cc6db5cebf (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 特別編で名前が○○のままなんです……もし変えれたら変えてください……上からですみません!頑張って下さいネ!! (2021年10月9日 21時) (レス) @page36 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 名前が〇〇名前ままなんですが名前変換できませんどうしたらいいんでしょうか? (2019年8月18日 10時) (レス) id: a133be1277 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:xoxo | 作成日時:2018年8月30日 17時

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