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世界観 ページ2

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舞台は2XXX年、10月某日の日本の首都。

約80年前に世界に大きな影響を与える大発明に成功し、急速な経済発展を遂げた事により科学による支配が進んでいた。

今や、人気の職業第1位に『研究者』、第2位に『技術者』がくる程に人々は科学に心酔していた。

その反面、宗教や神等と言う『非科学的要素』は迫害され淘汰される様になったのだ。

非科学的なものは人々に根拠の無い不安を与える_人々はいつしかそう言い始め、政府が手を下すまでも無く神を信仰する文化は衰退し忌み嫌われる様になったのだ。

その一環で神社等の『神道』に関わる建物や植物等も撤去され、その場には研究所若しくは工場が建設された事により昔の面影等見られなくなったのだ。

然し1社のみ、未だに存在しそして『神頼み』が出来る神社が有ると噂された。それが天恵(てんけい)神社なので有る。

但し、噂の域を超えず何処に存在するのか、『神頼み』とは何なのか誰も詳細は把握していなかった。

それその筈。天恵神社は神を信じ、切望している者しか行き着く事が出来ないのだから。

或る日、何の共通点も無い8人の男女が次々に行方を眩ますと言う『神隠し事件』が発生した。

時期はバラバラで交友が有った訳でも無い。只、行方不明になった地域が同じであったと言う共通点しか手掛かりが無い不可解な事件。それを人々は口を揃えて人智を超えた非科学的事件_神隠しだと表した。

然し、共通点はそれだけでは無かった。取り調べを行えば被害者の8人は『神社に行っていた』と言うのだ。

そして『神様の寵愛を承った』と___。

彼らは『神様の寵愛』として面妖な『神術』なる能力を扱える様になっていたのだ。

然し彼らが『神術』を有していようが、科学に支配されている日本に非科学的なものを取り締まる法律等無い。

政府のみならず、日本国民までもが混乱の波に巻き込まれていった。

誰かが言った。科学の民として非科学的要素は排除すべきだと。

そして彼らに課せられたものは『国家反逆罪』_死刑に値する罪であった。

結果的に彼らは辞職、中退に追い込まれいつしか『被害者』から『犯罪者』へと様変わりしたのだ。

捕まれば死、何処に逃げても味方等居ない状況の中、気づけば彼らは再び天恵神社へと足を運んでいた。

そうして集結した神様に愛されし者達はこの世界に反旗を翻す為に、そして天恵神社の謎を解明して己の情状酌量の為に戦う事を決意したのだ。

此れは彼等の命懸けの決起を描いた物語なので有る。



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作者名:Trash | 作者ホームページ:http://twitter.com/rei_haaaaaaa  
作成日時:2023年12月26日 17時

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