刑 事 の 彼 と 。◆Masato.K◆

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貴方side





…また、だ。





ここ最近、背後から視線を感じる。





買い物をしている時、散歩をしている時…





こんなの、将くんには言えない。





今は大きな事件を扱っていて大変なのに。





私のことで困らせたくない。





もしかしたら私の自意識過剰だけかもしれないし。





でも…





「…何これ。」





ある日、買い物帰りにポストを見ると真っ黒な封筒が。





宛て名も送り主も書いてない。





ゆっくりと中を見ると、そこにはびっしりと文字が書いてある。





"愛しのAちゃん
やっと見てくれたね。この日を何度待ち望んだことか。
嬉しくて嬉しくて泣いちゃいそうだよ。
いつも僕が家まで送ってあげてるんだよ。
ちゃーんと、家に入ってドアを閉めるんだね。
偉いけど、もう少し抜け目があった方が可愛いんじゃない?
何であいつなの、何で。
僕の方がちゃんと見てるよ?確実に僕の方が好きなのに。
好きだよ、Aちゃん。
またラブレター送るからね。"





「嫌っ…!!」





思わず手紙を床に投げ捨てる。





何、何なのこれ。





ぐるぐる考えすぎて、将くんが帰ってきていることに気が付かなかった。





『…A?』

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