せめて今日だけは消えないで3 ~fin~ 【ARS】 (ページ21)

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智side

潤「おかえり、お風呂沸かしてあるよ」

智「松潤ありがとう、早く入れよう」

翔「うん」

できるだけ体が温まるように時間をかけてお風呂に入れた。

翔「ニノ、どう？」

和「あったかい…」

ニノの頬がピンク色に染まったところで上がって、湯冷めしないようによく乾かす。

翔「多分これ熱出るな」

智「まぁあの雨の中だったからね」

ドライヤーで頭を乾かされているニノはされるがままだった。

いつもよりほわほわしている。

雅「ねぇ、ニノどこにいたの？」

翔「ここから1キロぐらい離れた公園だよ」

潤「なんでそんなところに？」

智「迷子の子を見つけてお母さんを探してあげてたみたい。上着も貸してあげてたみたい」

なんで知ってるの？というようにニノがきょとんとする。

そっか、まだ言ってなかったな。

智「その親子と会ったんだよ。ニノの上着を持ってたから気づいて、ニノのいる場所も教えてもらった」

翔「そうだったんだ」

智「ニノにとても感謝してたよ〜」

和「うん、よかった…」

雅「ずっとそこにいたの？」

和「帰り道…分からなかったから…」

翔「迷子を助けたら自分が迷子になったってことか」

和「……はい」

潤「でも見つかってよかったよ」