せめて今日だけは消えないで3 ~fin~ 【ARS】 (ページ18)

今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:24,741 hit

＊113＊ページ18

智side

考えるより先に口が動いていた。

智「すみません、失礼ですがその上着はあなたのものですか？」

親子が持っていた上着�和膺佑涼棒㌫僂離妊競ぅ鵑如△箸燭發海凌道劼�紊襪箸六廚┐覆ぁ�

しかもこの上着はニノがいつも着ているものと同じものだったのだ。

一瞬驚いた様子の母親だったが、すぐに答えてくれた。

母「それが違うんです。これはさっき息子が迷子になった時に見つけてくれた方が貸してくださったものらしいんですが、返すのを忘れてしまいまして…」

智「本当ですか！？」

母「はい、息子はこれのおかげで雨に濡れずに済みました。でもその方がかなり濡れてしまったみたいで…」

ここまで聞いてほぼ確信した。

迷子だったこの男の子を見つけ上着を被せたのはニノに違いないと。

母「あの、もしかしてお知り合いですか？」

智「はい、恐らくそうです。その人とはどこで別れましたか？」

尋ねるとその母親はニノと思われる人と別れたという公園の名前を教えてくれた。

母「よろしければ、これあの方に返しておいて頂けませんか？私、名前も連絡先も聞いていなくて…」

智「もちろんです」

母「本当にありがとうございました、とお伝えください」

智「分かりました、では失礼します」

受け取った上着はびちゃびちゃで、どれだけ長い時間雨に打たれていたのか想像するだけで恐ろしかった。