吸血 53 ページ8
Aside
帰り道。ずっとルイの顔が曇っている。眉間に皺がよっていて、綺麗な顔なのに怖い。
主「あの、ルイ……？」
そっとルイの服を握るとルイはこちらを見ずにポンポンと頭を撫でた。
ル「心配すんな。Aのことは、俺が絶対守るから」
でもやっぱり、険しくて怖い顔なのは変わらない。
主「………うん。ありがとう……」
こういう時、余計自分が無力だと感じさせる。ルイには守られてばかりだから、僕も何か手助けがしたいのに。人外とハンターを取り巻く現状が分からない自分がもどかしい。
ル「A、あの馬鹿虎と酒呑を呼べるか？」
主「え？呼べるけど、本当にいいの？」
驚いた。ルイから先生と先輩を呼んでほしいだなんて。でも、僕も手助けが出来るって考えたら嬉しい。
ル「ああ。少し話したいことがある」
主「分かった」
携帯で先生と先輩に家に来るようメールを送る。2人ともすぐ行くと返信が来た。
家に着くと、先生も先輩も待っていた。メール送ったの5分くらい前なのに仕事早いな。
皆で家に入り、テーブルを囲んだ。まさしく会議のようだ。
隼「Aからメールが来るなんて驚きましたが………なるほど。やっと聞いたんですね、作戦のこと」
ル「知ってたのか」
何故教えないんだ、という目をルイが向けると先生は肩をすくめた。
隼「『内部の情報は仲間同士でも絶対機密』。そんなことも忘れましたか？」
ル「……そうだったな」
あれ？ルイが先生の嫌味に反論しない？
涼「そこのお2人さん。素人にも分かるように説明していただけませんかね？」
うわぁ！先輩からイラァ……(^∀^#)ってオーラを感じる！
ル「あ、悪ぃ」
先生とルイで今日の会議の内容を話した。
涼「なるほど。人間を1人………」
ちらりと先輩は僕を見た。
ル「言っとくがAを奪うつもりなら国が相手だ。政府の研究員も美香さん達に救われた人達も櫻木さんも、Aの味方だからな」
ルイはスッと先輩を睨んだ。
涼「そんなこと言ってませんよ。で、私と先生を呼んだ理由は？」
ル「ああ」
姿勢を整えたルイは短く深呼吸をした。
ル「あの作戦を、人狼を見つけるために利用しようと思う」
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まどか - りょーかい、待ってるね！！ (2018年8月27日 16時) (
レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとー！それじゃ戦いを終わらせられるよう、頑張りまっす！ (2018年8月26日 10時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - うんうん、凄い！！私も早速投票させてもらったよ(^^♪ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» アンケート作ってみた！どうかな？上手くできてるといいけど………。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - オッケー、待ってるっ！！ (2018年8月24日 21時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年5月26日 0時
