吸血 77 ページ34
ルイside
ただ、俺は術を使ったことがない。つまり倒れている三虎の懐にある白札を取らなければいけないということ。素人でも力が込められている白札なら術が出来る。ぶっつけ本番でやるしかない。
白札を取る最良の方法………。ないな。隙を見せたら人狼にやられる。
リ「オラッ!」
ル「ッ______!!」
考え事をしていたせいで攻撃をかわし損ねた。左腕から血が出ている。しかも、
ル「これでおあいこってか………?」
電気系統の魔法を混ぜ合わせていたようで左腕が痺れている。指を動かせない。
リ「ご名答だ」
本当に厄介な魔法だな!!早急に魔力封じねぇと!考えろ!白札を取る方法!早く倒さないとAも三虎も酒呑も助けられない!
リ「諦めろよ。3人来て全員ボロボロ。立ってるのは1人だけ。勝ち目なんてないだろ」
ル「あるさ」
俺が本気で動けば、命と引き換えぐらいにはなるんじゃないか?
口から乾いた笑いが漏れる。これで、Aと会うのが最期なんて考えたくないけど、
ル「_________覚悟は決めた」
仇である存在を生かしておくわけにはいかない。
涼「ルイッ!!!!!!」
いきなり叫ばれそちらを向くと天鬼が俺の方へ白札を飛ばした。驚いていると力なくニヤリと笑った。
涼「必要、なんでしょう………?」
人の姿で術を使うのは負荷が大きいはずなのに。まだ電気が体に残っているはずなのに。
ル「ああ」
やるしか、ないだろっ………!
ル「結界!封印術!」
俺のやることが分かったのか人狼は慌てて魔法を繰り返していく。白札には結界を集中させている。俺自身が傷付くのなんかどうでもいい。だから、
ル「魔力封印ッ!!!!」
白札に赤い文字が浮かぶ。逃げる前に白札をかざした。人狼の周りには結界をはる。
リ「てめぇ………!!くそっ!くそぉっ!!」
どんなにやっても魔法は戻ってこない。こんな高度な魔術を使ったのだから当然だ。
俺が完全に、魔力を封じたのだから。
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まどか - りょーかい、待ってるね!! (2018年8月27日 16時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとー!それじゃ戦いを終わらせられるよう、頑張りまっす! (2018年8月26日 10時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - うんうん、凄い!!私も早速投票させてもらったよ(^^♪ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» アンケート作ってみた!どうかな?上手くできてるといいけど………。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - オッケー、待ってるっ!! (2018年8月24日 21時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:埋夜冬 | 作成日時:2018年5月26日 0時