吸血 71 ページ27
酒呑童子side
黒虎は後から行くと言ったが、あれは嘘だな。術の気配。あれだけの大技を使ってこちらで戦うことは難しいだろう。
分かってんよ。黒虎のとこへは戻んねぇ。俺はAを助けるためにあの吸血鬼の助太刀に行くんだ。
黒虎みたいに大技を使わなければまだ戦える。札も霊力も半分以上あるからな。
二階に来た。まず驚いたのは教室と廊下の区切りがなくなっていること。広くて戦いやすい。そして＿＿＿＿＿＿＿＿
ル「ぐっ…………！！」
吸血鬼がまんまとトラップに嵌まっていた。糸系統の罠だ。厄介な所は蜘蛛の糸のように貼り付いたら剥がれないこと。
リ「ん？ああ仲間か。あともう一人いたはずだが………見捨てたのか？」
殴るような態勢のまま動けない吸血鬼を座って見つめている人狼。その腕の中に死んだように眠っているAの姿があった。
酒「ハッ！てめぇのチンケな魔法ごときに二人もかけてられねぇから俺が先に来たんだよ。つーかAは無事なんだろうな？傷付けたってーなら、」
自分の中でも殺気が一気に増したことが分かる。Aは俺の家族だ。傷付けたのであれば容赦しない。
酒「殺すぞ」
睨み付けると、人狼は狂ったように笑い出した。
リ「あ〜おもしれぇ。ははっ、どのみち殺すつもりなくせに何言ってんだよ。アレか、宣戦布告ってか？要らねーよそんなもん。てかもう一人はやられたんだろ。あとAには傷１つ付けてないよ。ま、今後は俺のおもちゃになるからどうかわかんないけどな」
Aを見つめた後、俺を見てニヤリと笑った。上等だ。＿＿＿＿＿＿ぶっ潰す。
見たところ罠は人狼とAに近付けないように仕掛けてある。まずはそれを剥がし人の姿をしているコイツを人狼本来の姿にする。Aの元から離したら攻撃しまくってやろう。
札を取りだし力を込めて吸血鬼の行動を止めてる糸ごと魔法を解いた。この程度なら時間も掛からない。
ル「悪い」
酒「ならもう捕まんなよ。ちゃんと周りを見やがれ。A助けんだろ」
ル「ああ」
余裕のあった人狼の顔が少し変わる。俺達に警戒した。
さぁほら、勝負を始めようぜ。高潔な鬼族を満足させてみろよ、低脳な人狼が！
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まどか - りょーかい、待ってるね！！ (2018年8月27日 16時) (
レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとー！それじゃ戦いを終わらせられるよう、頑張りまっす！ (2018年8月26日 10時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - うんうん、凄い！！私も早速投票させてもらったよ(^^♪ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» アンケート作ってみた！どうかな？上手くできてるといいけど………。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - オッケー、待ってるっ！！ (2018年8月24日 21時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年5月26日 0時
