吸血 66 ページ22
ルイside
山奥の学校。それは高倉山にある廃校のことだろう。あそこは人も来ないしなかなかの大きさだ。
隼「ルイ、行きますか？」
ル「当たり前だろ」
Aは俺が助ける。血が紙に付いているということは怪我をしている。例えそれが小さな傷でも俺以外が傷を付けた事実に怒りが沸く。
隼「ですが………今日は満月です。吸血鬼の力は減り、人狼の力は増す」
分かっている。吸血鬼は満月になると力が減る。吸血鬼は闇に生きる存在だから。ダンピールのクウォーターでもそれは変わらない。
ル「それでも行くぞ。分かってるだろ？」
じっと二人を見つめると、ふっと笑った。
隼「もちろんです。何年貴方とコンビ組んでると思ってるんですか」
涼「Aを助けるためですしね。フォローしてあげますよ」
そう言ってくれると思ってた。
俺たち3人は高倉山の方を睨む。
ル「行こうか、Aを助けに」
大神リトを、美香さんと祐二さんの仇を、潰しに行くために。
俺たちは走りながら作戦を考えることにした。
隼「人狼は非常に頭が良いです。学校、いえ、山に入ったその時からトラップだらけだと思っていいでしょう」
そう。人狼は頭が良い。美香さん達が追い詰めた時も瞬時に作戦を思い付き、対応して優勢になるほどだ。
ル「それで作戦は？」
三虎は首を横に振った。
隼「ありません。下調べなしに行くつもりですし、実際今すぐにでもAを助けに行きたいですしね。まぁ下にトラップがあるとして、木を渡っていくぐらいじゃないですか」
涼「分かりました」
瞬間、天鬼は酒呑童子の姿へと変わる。
酒「ってことはかっこよく正面突破だな！」
隼「そうなりますね」
結局、作戦はなしってことだな。その方がいい。作戦を立てると対応が鈍る可能性があるからな。
辺りはすっかり夜に変わった。満月なせいでいつもより明るい。くそっ、太陽は平気なのに月が駄目とか訳わかんねぇ！
隼「着きました。高倉山です」
学校はほぼ頂上にある。ここからは木を渡らないといけない。
満月だろうと関係無い。Aを助けて仇を討つ。
人狼族を、殺す。
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まどか - りょーかい、待ってるね！！ (2018年8月27日 16時) (
レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとー！それじゃ戦いを終わらせられるよう、頑張りまっす！ (2018年8月26日 10時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - うんうん、凄い！！私も早速投票させてもらったよ(^^♪ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» アンケート作ってみた！どうかな？上手くできてるといいけど………。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - オッケー、待ってるっ！！ (2018年8月24日 21時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年5月26日 0時
