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吸血 48 ページ3

Aside

主「あの、リト?ねぇ……リトったら!」

どんなに呼んでもリトは僕を引っ張るだけ。何処に行くのか分からないし、リトは本気で怒ってるみたいだ。

立ち入り禁止の屋上への階段を登りきると、リトはやっと止まった。ここは人が全然来ないから、聞かれたくない話をするのに最適の場所だ。

リ「先輩と、普段どんな話してる?」

主「え?」

先輩と……う〜ん。

主「特に何も。リトみたいに心配してくれたりとか、最近は勉強も見てくれるよ」

あ、そうだ!

主「あと、『Aはいつもいい匂いがしますね』ってよく言われるくらいかな」

リ「……………そう」

険しい顔は戻らないままリトは短く答えた。

主「ねえリト。なんか今日のリト変だよ。どうかした?」

言ってくれるかな?何でリトは怒ってるの?

リ「ッ_____!…はぁ……。分かった、言うよ」

ガシガシと頭をかいたリトはチラリと僕の方を見た。

リ「あーその………しっと、したんだ………」

主「?」

リ「だーかーらー!嫉妬したの!先輩とAが仲良いから!最近Aはずっと先輩と一緒だろ?それが気にくわなかったんだよ」

つまり…………リトがずっと不機嫌だった理由は嫉妬ってこと?

リ「好きだから。Aのことが大切だから、誰にも取られたくないんだよ。ルイとかいう身元不明の部下にも、三虎先生にも、あの先輩にも」

『好き』『誰にも取られたくない』

えっ、え? これは、リトに、

主「こ、告られてる………!?」

リ「ああ。もう止めた。自分の気持ち我慢してると、Aは他の誰かに取られそうだし。これぐらいはっきり言わないと、Aは信じてくれなそうだしな」

そう言うと、リトはぎゅっと僕を抱きしめた。

リ「好きだよ、A」

ルイと会ったばかりの時の“二人きりの約束”も、カラオケの告白も、保健室でのキスも全部そういうこと!?

リ「返事はしなくていいけど、嫌ならもう俺と話さないでくれ。そしたら諦めるから」

主「え、う、うん」

これ、何?何で、え?僕は一体、どうしたらいいの!?

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設定タグ:埋夜冬 , オリジナル , 吸血鬼   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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まどか - りょーかい、待ってるね!! (2018年8月27日 16時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとー!それじゃ戦いを終わらせられるよう、頑張りまっす! (2018年8月26日 10時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - うんうん、凄い!!私も早速投票させてもらったよ(^^♪ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» アンケート作ってみた!どうかな?上手くできてるといいけど………。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - オッケー、待ってるっ!! (2018年8月24日 21時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜冬 | 作成日時:2018年5月26日 0時

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